バレーボールのルールって意外と分からないという声を聞きます。そこで、バレーボール歴30年ほどの私がご紹介していきます。
今回はテレビでもよく放送される「6人制」について解説していきますね。
バレーボールの超簡単なルール
バレーボールのルールを超簡単に解説するとこうなります。
- 3回以内で相手コートに返す
- 相手コートの中に落ちれば得点が入る
- 相手コートの外に落ちれば相手に得点が入る
- 相手が触った後、相手コートの外に落ちれば、得点がもらえる
- 1人が2回連続で触ってはいけない
こんな感じです。「これくらいは分かっているよ!」という声も聞こえてきそうですが(笑)超簡単に解説するとこんな感じになります。
ではこの後、少しくわしく解説していきます。
バレーボールの主な反則
バレーボールの主な反則をご紹介していきます。
タッチネット
ネットに触ることです。主にスパイクやブロックの際に起きることが多いです。
オーバータイムス/フォアヒット
自コート内で4回以上ボールにタッチすることです。ただし、ブロックによるタッチは0カウントとなるので、ブロックに当たったあと、3回以内で返球すればOKです。
オーバーネット
相手コートにあるボールを触ることです。ただし、自コートに向かってきているボールを相手コートの上空で触るのはOK。なので、ブロックのときにはボールにかぶせるように、ネットを超えて敵陣にまで手を伸ばします。
ドリブル/ダブルコンタクト
1人が連続して2回ボールに触ることです。ただし、ブロックのタッチは0カウントなので、ブロックのあとは自分で触ってもOKです。
また、オーバーハンドパス(オーバーパス)のときにボールがすごい回転をしてしまうと、この反則となることもあります。
ポジショナルフォールト
ローテーションを間違うことです。国際大会でもたまーに見かけることがあります。あまりに基本的なことなので、がっかり感がすごく、みんなが唖然とします(笑)
パッシング・ザ・センターライン
ネットの下に書かれたセンターラインを超えて相手コートに入ることです。ただし、少しでもシューズがラインに引っかかっていれば反則とはなりません。完全に踏み越えると反則となります。
また、ネットの両サイドに設置されたアンテナの外であれば相手コートに入ってもOK。なので、コートの外で相手コートまでボールを取りに行く様子がテレビでも見られます。
サーブ時のエンドライン踏み越し
サーブを打つときにラインを踏む、または踏み越えることです。ラインに少しでも足がかかれば反則となります。ただし、エンドラインより外で踏み切るのは問題ないので、上空でエンドラインを超えるジャンプサーブもOKです。
バックアタック時のアタックライン踏み越し
後衛選手がスパイクを打つバックアタックのときに、ネットから3m地点にあるアタックラインを踏み越してはいけません。少しでも足がかかれば反則です。
これはコート外でも同じで、コート外からバックアタックを打つ場合も、アタックラインの延長線を超えると反則となります。
バレーボールのサーブに関するルール
ではサーブに関してまた少しだけ掘り下げてルールをご紹介します。
- 笛が鳴ってから8秒以内に打たなければいけない
- エンドラインを踏んだり踏み越してはいけない
- エンドラインのある9mの範囲から打たなければならない
- 1回トスを上げたらやり直しはできない
- ネットに当たって入ってもOK(ネットイン)
サーブについてのルールはこのあたりでしょうか。昔はエンドライン全部ではなく3mの範囲が決められていました。それが9mに拡大されたという経緯があります。これは良かったと思いますね。3mに制限している意味はあまりなかったですから。
また、サーブを打った後なら、コート内で自由に場所を動くことができます。なので、セッターが後衛にいるときなどは、相手のサーブを待って、ネット際までダッシュ!そしてトスを上げる、という光景がよく見られます。
バレーボールのリベロに関するルール
リベロに関してのルールを説明していきます。リベロ制が導入されてかなりの時間が経ちますが、特殊なポジションであるがゆえにちょっとルールも複雑です。
- 後衛のプレイヤーの誰とでもチェンジできる
- 後衛のプレイヤーといつでもチェンジできる
- チェンジ回数に制限はない
- サーブは打てない
- リベロはコート内に1人のみ
- リベロとはっきり分かるユニホームを着用する
- リベロがアタックラインよりも前でオーバーハンドパスでトスを上げた場合、ネットを超える高さでアタックしてはいけない
リベロは守備専門のポジションです。なので、後衛でしか参加できません。ですが、後衛なら誰とでも代われるし、いつでも代われます。
攻撃とみなされるプレイはできないので、サーブはNG。
また、リベロがアタックラインよりも前でオーバーハンドパスを使ってトスを上げたとき、アタッカーはネットより高い位置で打ってはいけません。強い攻撃になりますからね。
ですが、後衛からならオーバーハンドパスでのトスもOK。なので、アタックラインよりも後ろで踏み切ってジャンプトスを上げるという光景が、特に男子チームではよく見られます。
逆に女子チームではアンダーハンドパスでトスを上げるケースが多いですね。
リベロは1人だけ(大会によっては2人)、別のユニホームを着ています。すごく分かりやすいですね。
バレーボールのローテーションに関するルール
ローテーションに関するルールを少し詳しく見ていきましょう!
- サーブ権を取るごとに1つ回る
- 後衛のプレイヤーがアタックラインよりも前でアタックやブロックをするのはNG
- サーブを打った後は、自由に場所を移動できる
サーブ権を取るごとに1つずつ時計回りにポジションが回っていきます。逆にサーブ権が移らない間はずっと同じポジションで戦うことになります。
サーブが打たれたあとは、自由に場所を交代できます。なので、サイドから攻撃するのが得意なプレイヤーはサイドへ。ブロックが得意なプレイヤーは真ん中へ移動します。
また、セッターが後衛のときにはサーブを打つと同時にネット際へ走ります。そして、トスを上げるという光景はよく見られますね。
バレーボールの足に関するルール
バレーボールは足で触ってもいいのか?という疑問があります。今は足で触っても「OK」です。実はルール改正が重ねられて全身OKになりました。
1990年くらいは実は腰から上で触らないといけない、というルールでした。足に当たると、笛が鳴って、腰から下で受けたよね?というジェスチャーとともに、相手にサーブ権が移ったり得点になったりしました。
それが、膝上までOKとなり、1995年に全身OKというルールになりました。
なので今では、とても手で届きそうもないボールを足で取りに行ったり、スパイクやブロックが偶然足に当たって上がったり、というシーンも見かけるようになりました。
ルール的に言えばセパタクローのようにオーバーヘッドシュートでスパイクを打ってもOKなんですね。ただし、サーブは足が禁止です。禁止しなくても誰もしないですけど、禁止のようです。
あと、練習中に足でボールを集めたりすると怒られます(笑)
バレーボールの点数に関するルール
バレーボールの点数は25点先取です。ですが、24対24になった時点でデュースとなり、2点差がつくまで延々と試合が続きます。たまに30点を超えてもまだ終わらない試合なんかもありますよ!
また、国際試合では5セットマッチで3セット先取となります。最終セットは15点先取。こちらもデュース制なので、14対14になったら2点差がつくまで延々と続きます。
今ではサーブ権に関係なく決めた方のポイントとなる、ラリーポイント制が採用されています。1998年まではサーブ権を持っていなければ得点にならないサイドアウト制でした。
そして、全セット15点マッチ(デュースあり)でした。サーブ権を取られても、次の攻撃で取り返せばいいわけです。大差があっても大逆転ができる可能性があったので、特に日本にはいいルールでしたね。
粘って粘って少しずつ差を縮めて逆転した試合はものすごく沸きました。
ですが、サイドアウト制って永遠とも思われるほど続くことがあります。得点が入らないので決着が付きません。
一説にはサイドアウト制は時間の計算が立たないのでテレビの枠が取りにくく、ラリーポイント制に変わったという噂も。1999年からはサーブ権に関係なく得点が入る、ラリーポイント制になりました。
バレーボールのルールは中学校・高校・大学・一般で違う?
バレーボールのルールは中学校や高校、大学や全日本やVリーグなどで違うのでしょうか?基本的には「違いはない」です。ネットに触ればネットタッチだし、中学生だからといってアタックラインを超えてのバックアタックはダメです!
違いはセット数くらいですね。中学校や高校では基本的に3セットマッチです。2セットを取ったほうが勝ちです。そして、最終セットも25点です。高校では春高バレーなどごく一部の大会の準決勝・決勝などで5セットマッチとなります。
基本的なルールを知れば、バレーボール中継もより楽しめます♪
基本的なルールを知っていけば、テレビのバレーボール中継ももっと楽しむことができます。意味がわからない得点が減ると、それだけのめり込めるようになりますからね。
少しずつでもルールを理解して、バレーボールを楽しんでくださいね♪