運転地理検定という検定があります。本当に資格とか試験って多いですね。おもしろい!中でも、注目が集まりつつある運転地理検定についてご紹介します!
運転地理検定試験の日程
運転地理検定試験は1年に6回の試験があります。令和2年度(2020年度)の試験予定はこの通り。
- 第1回 2020年4月11日(土)
- 第2回 2020年6月14日(日)
- 第3回 2020年8月8日(土)
- 第4回 2020年10月17日(土)
- 第5回 2021年1月16日(土)
- 第6回 2021年3月7日(日)
実際は新型コロナウイルスの影響で、4月開催分と6月開催分が中止。8月開催分が第1回として、合計4回の開催になってしまいました。仕方ないですね。
また、団体での申込みの場合、いろいろと融通を利かせてくれそうです。運転地理検定協会の公式サイトにはこのような記載があります。
- 検定会場 申込者指定会場又は協会会場(場所によりお伺いできない場合もあります)
- 検定日時 ご希望の日時をご指定ください。(ご希望に添えない日時も有ります)
タクシーやバスなどの運輸関連の団体向けの措置でしょうね。首都圏の有力な運輸会社も受験していますからね。今後、利用が増えていきそうな気がします。
運転地理検定試験の検定料
運転地理検定試験には受験料が必要です。
- 個人 1科目 3,300円 同日2科目 5,500円(1,100円割引)
- 団体 5名以上 2,750円/人
- 団体 10名以上 2,200円/人
※消費税込み
運転地理検定試験には以下のような種別と資格級があります。
- 都心部 1級~3級
- 副都心 1級~3級
- 首都圏 1級~3級
- 神奈川 2級~3級
- 多摩 2級~3級
- 埼玉 2級~3級
- 千葉 2級~3級
合計17の級があります(2021年1月現在)。全部受験しようと思ったら、個人の場合3,300円×17=56,100円が必要です。
まずは都心部3級を受けないといけません。合格したら、その他の地域の3級と都心部2級が受験できるようになります。飛び級で受験はできません。
運転地理検定試験の出題内容、例題や回答形式
運転地理検定試験の出題内容はこのような範囲です。
- 高速道路の名称
- 通りの名称
- 交差点
- 施設
- 経路
これらを正確に答える必要があります。
回答形式は択一式と記述式の両方があります。なので、当てずっぽうで択一式が当たっても合格にはならないかもしれません。
しっかり勉強して臨みましょう!
例題が運転地理検定協会の公式サイトに掲載されていました。
- 増上寺を中心とした緑地帯(都立公園)で、東京都内でも上野恩賜公園などと並ぶ古い公園は何と言いますか?
- 靖国通りと白山通りが交わり、角に岩波ホールがある交差点は何と言いますか?
- 高速都心環状線のトンネルは5つありますが、「飯倉、霞が関、千代田、北の丸」とあと一つは何と言いますか?
かなり詳しい知識が必要とされそうです。ちなみにそれぞれの答えは「芝公園」「神保町」「汐留トンネル」です。分かりましたか?
運転地理検定試験の合格率
運転地理検定試験の合格率は未公表です。
70点以上の得点で合格となりますが、上のような問題が50問出ます。35問正解すれば合格です。
普段から交差点名などに気をつけて運転をしていれば別ですが、そうでない場合はなかなか難易度は高そうです。合格率はそう高くないような気がしますよ。
運転地理検定協会が試験を実施
運転地理検定試験は運転地理検定協会が主催しています。
運転地理検定協会は運転者の知識向上により、迷わずに目的地へ到着できることを狙って平成22年(2010年)に設立されました。
地理がしっかりと頭に入っていれば、迷うことはありませんし、迷わなければ慌てた運転になることもありません。また、迷ったりあせったりしなければ、省エネにもつながります。
そこですね。
最近ではタクシー会社への意見で「道を分かっていない」という意見も増えてきているそうです。その対策にタクシー会社のドライバーが一斉に受験することもあるみたいですよ。
運転地理検定試験は日本交通タクシーも活用
都内最大手の日本交通タクシー(葛西営業所)が新卒乗務員全員の運転地理検定取得を目指して受験した、ということがニュースになりました。
車離れが進む中、新卒乗務員の地理的知識も、昔と比較すると下がってきているのではないでしょうか。
ただ、運転地理検定の問題はかなり難しいですよね。取得は一筋縄ではいかなそうです。ドライバーの皆さんはがんばってほしいですね!
田舎はまだまだ車文化ですから、運転地理検定は普及しそうにないですね。