春から秋というと、蛙が鳴きますよね。田舎だと夜はうるさいくらいの大合唱になることも(笑)私もそんな経験をしてきました!
でも蛙の鳴き声って「あ、かえるが鳴いてる」とは思うけど、「あ、○○カエルが鳴いてる」と種類まで明らかにして話すことってないですよね。
そんなカエルの種類を鳴き声で判別できるか、調査してみました!
コロコロと鳴く蛙の正体は?種類や鳴く時期
これはかなりよく聞く声ではないでしょうか。コロコロという声がするのは「シュレーゲルアオガエル」のことが多いと思われます!
まずは声を聞いてみてください。
シュレーゲルアオガエルというとすごく外来種的な名前じゃないですか?でも、原産国はまだ分かっていないようです。一説には日本の固有種であるモリアオガエルの姉妹種とも言われています。
鳴く時期は4月~5月が中心ですが、地域によっては2月~8月まで幅広く鳴きます。生息地域は池や湖、水田で、繁殖のために岸辺で鳴くようです。
危険が迫ったら地中に潜るので、見つけるのがなかなか難しい種類とも言われています。
環境省が設定するレッドリスト(絶滅が心配される野生生物のリスト)には入っていませんが、都道府県によっては設定しているところもあるようです。
ケケケと鳴く蛙の正体は?鳴く時間帯や理由
ケケケと鳴いているように聞こえる蛙は主に2種類。「トノサマガエル」「ニホンアマガエル」です。では鳴き声を聞いてみましょう!
トノサマガエル
ニホンアマガエル
ニホンアマガエルの方が「ケケケ」に近いですかね!トノサマガエルは「ゲゲゲ」って感じでしょうか?トノサマガエルはサイズが大きい分、低音で迫力がある声ですね。ニホンアマガエルのほうがかわいい。
ニホンアマガエルは北海道から九州まで広く分布しています。体長は2~4.5cmほど。窓にくっついていたりすることもあって、よく見る蛙のひとつですね。
遊び相手にもなるカエルですが、表面の粘膜には毒があるので、傷ついた手で触ったり、ニホンアマガエルを触った手で目をこすったりすることのないように注意が必要です。
トノサマガエルは体長が4~10cmほど。本州から九州の池や水田に生息しています。
意外と動きが早くて、素手で捕まえるのは難しいとのこと。私もよく見ましたが、記憶が。。。(笑)土の中に潜って危険が去るのを待つこともあるそうです。
4~6月によく鳴くとのこと。国際自然保護連合と環境省のレッドリストに登録されていて、絶滅が心配されています。
ケロケロと鳴く蛙の正体は?鳴くのはオスかメスか
ケロケロというと、蛙の代表的な鳴き声のひとつ。ケロケロという鳴き声で表現されるのは、上に挙げた2種「シュレーゲルアオガエル」「ニホンアマガエル」が多いです。
この2種は生息範囲が広くて、数も多いことから広く知られています。なので、ケロケロがカエルの鳴き声として表現されるようになったとしてもおかしくないですね。
改めてシュレーゲルアオガエルやニホンアマガエルの声を聞いてみると。。。
シュレーゲルアオガエル
ニホンアマガエル
シュレーゲルアオガエルはコロコロとも聞こえるし、ケロケロとも聞こえます。ニホンアマガエルも同じで、ケケケとかケロケロとか、どちらにも取れます。
聞く人や鳴くカエルの個体差もありますが、この2種で間違いないのでは?
猫のように鳴くかえるもいますね!
調べてみると、猫のような声で鳴くカエルも!なかなかにおもしろい!見た目も特徴的で、カエルの世界の深さを感じますね!
種類不明
Namaqua Rain Frog(アメフクラガエル)
また、鳥羽水族館では一時期「フィサラエムス・ビリゴニゲルス」というアルゼンチン・ボリビア・パラグアイ・ウルグアイ・ブラジル南部あたりで生息しているカエルを展示していたようです。
和名がないため「ナンベイネコガエル」と仮に呼んでいたそうです。残念ながら2011年に展示終了となったみたいです。
鳥のような声で鳴く蛙とは!?
鳥のような美声で鳴くカエルがいます。これが日本一きれいな声で鳴くとされている「カジカガエル」です。
いや、何度聞いても、鳥の鳴き声にしか聞こえないんですけど!
分布は本州から九州まで広いエリアとなっています。渓流や山奥の湖に住んでいることから、体の色は黒っぽいですね。岩の上で目立たないようなカラーリングとなっています。
繁殖時期は4~8月。この時期に山に入ってみると、声が聞こえるかも!でも、鳥と間違えてしまうかも、ですね。しかし、カエルからは想像ができないほどの美しい声です。
カエルの種類が分かるとおもしろい♪
カエルの種類が分かるとかなりおもしろいんじゃないでしょうか?子どもに自慢することもできますね♪
時期的に夏休みの自由研究にもいいかも!田舎の祖父母の家に行ったついでに自由研究!最高じゃないですか。
注意点は触ったらしっかり手を洗うということです。毒を持っているカエルも多いですし、どんな菌がくっついているか分かりません。ぜひしっかりと手洗いを!