PHFという表示を見たことはありますか?食品の表示なんですよね。スーパーマーケットなどで見たことがあるかも?
そんなPHFの意味やメリットやデメリットをご紹介していきますね。
PHFとは何か。健康にすごく大事かも
PHFとは何かというと、「Post Harvest Free(ポストハーベストフリー)」の略です。
和訳すると、収穫後に農薬を使っていない、ということなんですね。
「え?収穫後に農薬?」と感じるかもしれません。実は、そのような食品はけっこうあるようです。
なぜ収穫後に農薬を散布するかというと、品質保全とか長期保存のためです。
外国から長時間かけて輸入するときや、長期間保存しておきたいとき。どうしても虫がつくなど、品質低下のリスクが高くなります。
なので、収穫後も薬を使うんですね。
収穫前に使われた農薬なら、風で飛ばされたり雨に流されたりします。
もちろん無農薬のほうがいいに決まっていますが、収穫後の農薬よりもマシでしょうね。
収穫後の農薬は、雨に流されることもなくそのままばっちり保存されて届きます。健康上のリスクが高まる可能性があります。
「でも、農薬って健康に悪くないものと認定されているのでは?」と思うかもしれません。
ですが、日本を含めて、健康上の害があると言われる農薬も使われ続けています。
また、メーカーの実験は短期的なものが多いです。なので、とにかく農薬には気をつけたほうがいいと、私は思います。
PHFの卵はかなり大事じゃないかな?
PHFと表示がある食品はかなり少ない印象があります。
中でも卵はPHF表示がある数少ない食品のひとつ。
1パック(10個入り)200円前後の卵は何の表示もないですね。PHFではないです。
農薬を使って保存期間を伸ばしたエサ(とうもろこしなど)の方が安く仕入れることができます。
さらに狭いケージいっぱいににわとりを詰め込んで卵を取っています。あまりいい環境とは言えませんよね。
せめてPHFなら、卵への影響も少なくなります。真相は分かりませんが、出産はデトックスと言われることもあります。
デトックスという噂が本当かどうか分かりませんが、にわとりの出産によって出てくる卵。
その卵に影響がないわけはないでしょう。
さらにケージ外で育てる「平飼い」ならなお良いですね。
ストレスが少ない環境で育ったにわとりの卵。ぜんぜん味が違うんですよ。びっくりします!
私の地元、香川県なら東山産業の平飼い卵がコープで販売されています。
通販でもたくさんの種類があります。ぜひ一度試してみてください。本当においしいですから。
PHFではないとうもろこしやエサが多く使われているかも
家畜のエサはPHFのではないものが多いかもしれません。
日本は家畜の飼料の多くを輸入に頼っているという発表がされています。
農林水産省のデータで、平静29年度の飼料自給率はなんと26%!驚きの低さです!
条件付けやデータの収集方法によって違っていることがあるとしても、そう大きくは違わないでしょう。
輸入がほとんどということは、長距離輸送が伴うということですね。長距離輸送となると、品質低下が心配です。
となると手っ取り早く、薬で品質保全をするということになりますね。
そんな飼料を食べて育った牛や豚、鶏肉、そして卵を食べているわけです。
どれくらい体に影響しているでしょうか。。。私は恐怖すら感じます。
だからこそ、肉類にも気を配るようにしています。
例えば、近所のコープで取り扱っている「阿波吉野どり」というブランドの鶏肉は、店頭に大きくPHFと表示があります。
一方、ブランド豚として取り扱っている「讃岐もち豚」は表示なし。ネットで調査しても飼料に関する説明はありませんでした。
PHF飼料を使っているなどのいい取り組みをしている場合は、間違いなく表示します。
生産者や販売者にとって、大きな販促材料となりますから。表示していないものはPHFでないと思って間違いないと思います。
PHF食品のメリットとデメリット
PHF食品、PHF食材のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
メリットは健康被害のリスクを減らせることです。
単純に考えて、農薬の使用量が減るので肉や卵への悪影響が減ります。となると人体への悪影響も減ります。
もちろん疑い始めたら切りがなくて、収穫前に尋常じゃない農薬を使っているかも!という考えもなくはないです。
ですが、そこまでは残念ながら知ることができません。
とりあえず表示を信じて選ぶことで、健康被害のリスクを下げられます。
デメリット
デメリットは高価なことです。薬を使わない分、長期保存ができなかったり、保存方法に注意する必要があります。
だからこそ飼料としても高くなり、結果、卵や肉も高くなる傾向があります。
毎日のことですから家計的にも少し痛いかもしれません。
それでも、将来的な病気の確率が下がるならいいのではないか?とも思います。
医療費を支払わないでいいとなると、けっこう出費が浮きますからね。どっちがお得か分かりません。
安さを求めるか健康を求めるか
PHFの食品を買うかどうか、ということは安さか健康か、という選択にもつながります。
日本では国民が安いものを求め続けた結果、高いけどいいもの、ちゃんとしたものが流通しづらくなっているように思います。
だからこそ、よりいい食材を作る生産者が減って手に入りにくくなっているような。。。
なので、もし健康に興味があれば、積極的にPHF食材を買うようにしてみてください。
そうすると。。。
PHF食品の売上が上がる
→生産に力を入れる
→品質が良くなり、価格も安くなる
このような、いい循環となります。
販売店も同じです。
PHF食品の売上が上がる
→PHF食品コーナーが増える
→注目されて、より売上が上がる
こんな流れができたら最高です!ぜひ、日々食べるものについて、考えてみてください!