海底2万マイルというと有名な本です。作者はジュール・ヴェルヌ。
そんな有名な本を一気に読み切ったので、その感想をご紹介します。
海底二万里を一気に読破した感想
海底2万マイルは海底二万里とも言われています。日本語に翻訳した訳者によって、タイトルとかもいろいろなんですね。
おそらく昔は「二万里」がメジャーだったのだと思います。ですが、時代は進み、「2万マイル」が多くなって来たのだと思います。
本題の感想です。
かなり面白くて、引き込まれましたね。後半に進むごとに物語のおもしろさは加速していきます。
おもしろさが加速する一方で、実は最初はちょっととっつきにくいです。理由はわからないのですが、なんだかとっつきにくくて、そこまで夢中にならなかったですね。
ただ、序盤を超えたら、もしくはそこに慣れたらおもしろさがどんどん加速していきます!
あと、ときどき出てくる魚や貝の種類の描写、歴史の話なんかがちょっと面倒ですかね。そんなことはいいからどんどん冒険を進めてくれYo!って感じになることもありました。
序盤とときどき出てくる描写以外はぐいぐいと読みすすめることができました。
話の筋自体もすごくおもしろいです。
ある時代に、海に怪獣が住んでいる!その怪獣が恐怖の対象となり、倒しに行くところから始まります。
怪獣を倒しに行ったと思えば、その怪獣が実は超最新鋭の潜水艦。怪獣退治で返り討ちにあった主人公の博士たちは潜水艦に助けられ、海底を探検することになります。
内容もさることながら、何がすごいって、原作者ジュール・ヴェルヌの想像力!海底二万里が書かれたのは1869年。150年以上前の作品です。
この時代に一般人が乗れる潜水艦があったわけではないでしょう。メディアでどんどん潜水艦や深海の話が出ていたとも思えません!
そんな環境の中、ものすごい想像力で書き上げた科学小説!今読んでみても、「うんうん、そのとおりだ!」「分かる!」と思う内容なんですね。
「これは空想でしょ」と思える場面もたくさんありますよ。小説ですからね。
そこを外したとしても、真に迫る描写!これがすごいです。そこまで詳しく想像する?って感じです。いや、すごいです。マジで。
巨大生物なんかも、深海はまだまだ未開の地。巨大生物がいないとも限らないですよね。
そして、正確な深海描写の間で繰り広げられる人間ドラマ。
主人公のアロナックス教授にお供のコンセーユ、カナダ人のネッド・ランド。さらに他の登場人物が、それぞれの考え・信念にしたがって行動していきます。
人間が2人以上集まれば、相反する考えが存在することになります。さらに潜水艦という閉鎖空間。
この閉鎖空間というのが曲者で、閉じ込められているからこそみんなのストレスも溜まってしまいます。ストレスが溜まりすぎると、当然ながら爆発もします。
このあたりの人間ドラマも見逃せないポイントとなっています。
楽しくてハッピー!という物語ではありませんが、興味深く、一気に読み切ってしまいました。冒険物語が好きなら、すごくおすすめできます。
冒険・SFという感じであれば宇宙ネタもあると思いますが、宇宙の冒険小説よりも身近なので、ヒリヒリした雰囲気を身近に感じることができます。
海底二万里を読もうと思ったきっかけ
夢中で読んだ海底2万マイルですが、どうして読もうかと思ったかというと。。。子どもが小学生用の海底2万マイルを借りてきたからです。
もともと読んでみたいと思っていた小説だったので、子どもが読み終わったあとに借りて読んだわけです。
どうせなら完訳版も読んでみようと思って、すぐさま図書館にあるか検索。借りてきて一気に読んだんですね。
子ども用に書かれた本は内容が薄いところもありますが、あらすじがだいたい分かります。
なので、それが面白いかどうかで、大人用を読むかどうか決めることができます。そんなメリットもあるんですね。
海底二万里の後日談「神秘の島」
海底二万里のあとがきに後日談があるということが書かれていました!海底2万マイルはそれ自体で完結しています。ですが、続きがあったとは。
やっぱり本編があまりに有名で、後日談はあまり知名度がないような気がします。
その後日談の本のタイトルは「神秘の島」と言います。
続編と言われると、読まないわけにはいかない気になっているんですが(笑)残念ながら、近くの図書館にないんです!
他の図書館も検索してみましたが、残念ながら置いているところがないんです。ほとほと困り果てているところです。
海底二万里はおもしろい。ふしぎの海のナディアの原案!
海底2万マイルというと、実はあの名作アニメ「ふしぎの海のナディア」の原案になっています。
ふしぎの海のナディアをがっつり見た私にとっては、アニメのシーンを思い出させるような描写がうれしいやら懐かしいやら、感動するやら。そんな感情もあいまって本当に楽しめました。
冒険小説や海の物語が好きなら、ぜひ読んでみてください!