今、銀行での定期預金などの代わりとして人気になっているのが「ソーシャルレンディング」です。ソーシャルレンディングというと、多くの人から資金を集めるイメージです。
一方、クラウドファンディングも同じイメージがあります。そこで、両者がどう違うのか調査してみました。
ソーシャルレンディングはクラウドファンディングのひとつ!
ソーシャルレンディングとクラウドファンディングの違いを調査して分かったことがこれです。
ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一つの形態
そういうことです。図にしてみるとこんな感じになります。
クラウドファンディングには3つのパターンがあります。
- 購入型クラウドファンディング
- 寄付型クラウドファンディング
- 投資型クラウドファンディング
このうち、投資型クラウドファンディングのことをソーシャルレンディングと言います。投資型クラウドファンディングというのも間違いではありません。
2つの呼び方がある、ということですね。3つの形態のクラウドファンディングをそれぞれ解説していきますね。
購入型クラウドファンディングとは
購入型クラウドファンディングとは、主に商品開発やイベント開催のときに活用されます。パターンとしてはこんな感じです。
パターン1
こういう便利な商品、魅力的な商品を開発したいけれど、資金が足りない。その資金を出してほしい。お礼として、商品ができたらお届けします。
パターン2
こういうイベントを開催していけれど、資金が足りない。その資金を出してほしい。お礼として、イベントの参加チケットをお届けします。
例えば、丈夫で耐久性のいい、しかも便利なバッグを作りたい人がいたとします。その人が資金難なので、クラウドファンディングで資金を募集。商品が完成したらその商品を届ける、という感じです。
出資額によってお礼の品が違うことも多いですね。1口ならハンドバッグ、5口ならハンドバッグ+リュック、10口以上ならハンドバッグ+リュック+ボストンバッグ、という具合です。
寄付型クラウドファンディングとは
寄付型クラウドファンディングとは、見返りがない、純粋に応援したいというときによく使われます。主に人や団体で活用されます。例えばこんなパターン。
マイナースポーツをしているので、遠征費用や試合への参加料がどうしても出せない。その資金を提供してほしい。資金を提供してくれたら、出資者限定で活動記録の紹介、遠征に行ったときのお土産の抽選会、限定グッズのプレゼント企画などをする。
寄付型なので、見返りはありません。ただその人・団体を応援する。というパターンです。商品開発のときなども寄付型クラウドファンディングを使ってもOKです。ただ、あまり使われることはないです。
投資型クラウドファンディングとは
投資型クラウドファンディングがソーシャルレンディングと言われています。銀行の融資と同じような感じですね。銀行の融資などは基準が厳しいことも多いです。
企業などは起業してからの年数も問われるので、起業したての会社が融資を受けるのは難しいです。そんなときによく使われますね。
例えばこんなパターンが。
ある不動産をリフォームして販売したい。販売できたら20%の利益が見込めるが、購入費用やリフォーム費用が足りない。利息を払うので、出資者を募りたい。
融資と同じなので、ソーシャルレンディングでお金を集める側は利息を支払うこととなります。多くの場合で年利数パーセント以上の利率となっています。これが投資者の利益となるわけです。
ただ、その企画がうまくいかなかったときや、資金繰りがうまくいかず貸し出した企業が倒産したときは、投資家の損失となります。
ソーシャルレンディングを専門に取り扱う業者が多くできています。企業と投資家の間に立って、資金を集めて融資します。
資金を求める企業は広告宣伝をせずに資金を集められるというメリットがあります。投資家にとっても、案件を探さなくていいとか、ある程度安心できる案件があるとかのメリットがあります。
ソーシャルレンディングにはどんな種類がある?
クラウドファンディングの中の1つであるソーシャルレンディング。そのソーシャルレンディングにも種類があります。
- 事業融資型ソーシャルレンディング
- 不動産融資型ソーシャルレンディング
- 株式型ソーシャルレンディング
- 海外融資型ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディング業者によって取り扱っているテーマはいろいろですね。
事業融資型ソーシャルレンディング
事業に対して融資します。太陽光発電システムやバイオマス発電などのエネルギー関連、貸金業者への資金提供、事業拡大のための資金、など多くのパターンがあります。
不動産融資型ソーシャルレンディング
不動産関連の事業のために融資するパターンです。転売案件が多いですね。いい物件を見つけて、その物件に少し手を入れて転売するときなどによく使われます。
株式型ソーシャルレンディング
新しい会社を立ち上げる資金を募るときに使われます。出資額に応じて、株式を提供します。企業がうまくいけば大きな利益が得られる可能性がありますが、リスクも高い案件です。
海外融資型ソーシャルレンディング
海外の企業や団体を支援するための案件です。海外情勢はなかなか読めなかったり、為替の影響を受けたり。ソーシャルレンディングの中では難易度が高いテーマですね。
ソーシャルレンディングの人気の秘密を暴露します!
ソーシャルレンディングはとても人気になっています。特に人気なのは事業融資型と不動産融資型の2タイプ。人気の理由は3つあります。
- あまり勉強が必要なく手軽
- 一度申し込めば放置できる
- 銀行預金よりも圧倒的に高利率
これですね。株やFXなど、誰もが思いつく投資商品はとても難しいです。生き馬の目を抜くような世界。手を出して大やけどをした人も多いでしょう。
しかし、ソーシャルレンディングはそれほど勉強の必要がありません。テーマの違いや業者をどこにするか決めるくらいなので、手軽です。
また一度申し込んだら、資金が戻ってくるまでは放置です。毎日チャートを見る必要もありません。たまに届くメールを見ておくだけです。
そして、銀行預金よりも圧倒的に高利率なんです。例えばゆうちょ銀行。定額貯金でも、利率は0.002%程度(2020年5月現在)。あるのかないのか分からないくらいです。
一方、ソーシャルレンディングは2~10%ほどもあります。最低でも1000倍!?これだけ違えば、ソーシャルレンディングにしたくなるのも分かります。
私もこの利息の高さで研究しようと思いましたからね。大人気になるのもよく分かります!研究する価値はありますね。