暑い夏になるとクーラーが必須です。熱中症対策にもクーラーは推奨されています。しかし、そのおかげで、クーラーの使いすぎによるクーラー病も増えてきているようですね。
クーラー病の症状について解説していきます。
クーラー病(冷房病)の症状はいろいろあります。
クーラー病の症状にはたくさんの種類があります。「これ」というものがないんですよ。主な症状をご紹介します。
- 発熱・微熱
- 頭痛
- 喉の痛み・咳
- 鼻水
- 動悸
- めまい
- 手足の冷え
- だるさ
- 肩こり
- 食欲不振
- 下痢
- 不眠
- 貧血
- 悪寒
まさに何でもありですね。クーラー病は体が冷えることで発症する状態ですから、その人によって大きく症状が違ってきます。体が冷えたときにどこに症状が出るのか、理解しておけば、これがクーラー病なのかどうか分かると思います。
とにかく多くの症状があるので、不調が少し続くなら、クーラー病を疑ってみるといいのではないかと思います。
クーラー病(冷房病)の治し方
クーラー病も軽度であれば、自分で対策をすることで症状が改善することがあります。その方法をご紹介します。
湯船に浸かる
夏は暑いのでシャワーだけで十分。そう思っている人も多いです。ですが、湯船に浸かって汗を流し、体内をいったん温めることでクーラー病の改善につながることがあります。
注意点は、浸かりすぎないことです。体力が落ちているところで負担をかけすぎるとさらに調子が悪くなる可能性も。要注意です。
温かいものを食べる・飲む
体を冷やすのではなく、温めましょう。冷やし中華やアイスコーヒーなどの、冷たい食べ物・飲み物ではなく、温かいものや常温のものを飲食するのがおすすめです。冷房の効いたところで冷たいものを食べると、体内から一気に冷えますからね。
冷えを防ぐことで、症状改善につながることも。
体を温める
クーラー病は体の冷えが大きな原因。なので逆に温めてあげると改善する可能性もあります。特に大きな血管の通っている部分を温めてあげるのがおすすめです。お腹や首ですね。
夏用の腹巻きはおすすめです。また、Tシャツではなくエリのあるシャツを着るのもいいですね。
運動をする
運動をして汗をかくと、体内環境を正常化することができます。汗をかくとストレスが発散されて、抵抗力も上がります。
注意点は無理しないこと!体調不良のときに激しい運動をしてしまうと、体へのダメージはさらに増します。軽いウォーキングなど、ごく軽い運動をしてみるといいでしょう。
いろいろと治し方はありますが、とにかく大事なのは無理しないこと。クーラー病で体調が悪い上に、無理をするとさらに悪化させてしまうことがあります。特に湯船の浸かりすぎ、運動のし過ぎには要注意です!
それでも不調が続くとか、症状が悪くなるということであれば病院へ。医師の診察を受けて、適切な処置をしましょう。
クーラー病(冷房病)にならないための対策
クーラー病にならないための予防・対策というのもあります。かなり多いですよ!
- エアコンの設定温度を下げすぎない
- エアコンの風を直接当てない
- 冷たい食べ物・飲み物をとりすぎない
- ストレスをためすぎない
- 座りっぱなしではなく、ときどき動く
- 湯船に浸かる
- 運動をする
- 体を冷やす服装を控える
体が冷えすぎることを防ぐわけです。あなたが冷え性ならよく分かる対策かもしれません!かなり冷え性対策と似ていますよね。
夏に冷え性対策をするのはすごく違和感がありますが、クーラー病予防は冷え性対策が基本となります。ぜひお試しください。
クーラー病(冷房病)とは、原因
そもそもクーラー病とは何でしょうか。
クーラー病(冷房病)というのは正式名称ではなく俗称です。クーラーなどで体を冷やしすぎることによって起きるいろいろな症状をひとくくりにして、クーラー病・冷房病と呼んでいます。
どうしてクーラー病が起きるかというと、自律神経の不調と言われています。そもその人間の体は汗をかくことで体内の熱を逃します。
しかし、クーラーなどで体を冷やしすぎることで、汗をかかないのに熱が奪われる、という異常事態が起きることになります。そうすると体内の血管を収縮させて、血液の流れる量を減らし、温度を奪われないようにします。
それがなおさら体の冷えを促進してしまいます。
しっかり冷えた室内から室外に出ると、ものすごく暑いです。この温度差によって、自律神経が混乱してしまい、正しい体調をキープすることが難しくなります。
つまり、体を冷やし続けることと、温度差がさまざまな体の不調を引き起こす、というわけです。
夏は熱中症だけでなく、クーラー病(冷房病)にも注意
最近は、ものすごい暑さが注目されます。熱中症予防のために、しっかりエアコンを使いましょう!とも言われます。その裏側でクーラー病も深刻な状況になっている、という話もあります。
熱中症対策とクーラー病対策。バランスがすごく難しいところがあるかもしれません。ですが、どっちになってもつらい症状となります。
あなた自身のバランスの良いポイントを見つけて、熱中症とクーラー病の対策をしていきましょう!