おさめるの漢字ってなかなか使い分けが難しい雰囲気がありますよね。日本語、なかなかムズカシイ!
ということで、おさめるの使い分けを説明していきます!
おさめるの漢字は主に4種類
おさめるの漢字は主に4種類あります。
- 収める
- 納める
- 治める
- 修める
どの漢字も送りがなは「める」です。統一されていて、この点はありがたいですね。
ですが、どれをどう使うのか。悩むときもあります。4種類もありますから。
でも、大丈夫です!簡単に分かりやすく解説していきますね!
納めるの意味や使い方
最初は「納める」です。納めるの意味がこちら。
- 品物やお金を受取人に渡す
- 終わりにする
納税という言葉があるように、お金を支払うというときに使われます。
納品という言葉もありますから品物もOKです。年貢も納める、というわけです。
納入という言葉もありますね。
2つ目の「終わりにする」という言葉は、歌い納めなどが使われます。
年末や卒業式の後に行われる納会。1年や学校を終わりにする、という意味が込められています。
収めるの意味や使い方。片付けるときや写真、勝利はこれ!
2つ目に「収める」です。
- きちんと入れる。しまう。
- 受け取る。自分のものにする。
1つ目の意味は「きちんと入れる。しまう」です。釣り竿をケースに収める、などというときに使われます。
タンスに冬服が収まった、というときにもこの「収める」ですね。
収納するにもこの「収める」が使われています。「納」も一緒に使われているのがちょっとややこしいですけどね。
写真もこの収めるです。写真の中に、きちんと入れる、というイメージです。
2つ目の意味が「受け取る。自分のものにする」です。勝利を収めるときに使います。
勝利を我が手に!というイメージで自分のものにする、と理解すると分かりやすいかも。
あと「収集」という言葉もあります。集めて自分のものにする、というイメージです。
治めるの意味や使い方
3つ目の「治める」についてご紹介します。
- しずめる。おだやかにする。
- 政治を行う。支配する。
1つ目の「しずめる。おだやかにする」という意味では、争いを治めるなどと使います。
「治安」なんかがいい例ですね。
また暴れ狂う川の流れを治めるのが「治水」です。
2つ目の「政治を行う。支配する」では、国を治めるという風に使われます。
「統治」という言葉もあります。国土や人民を治める、ということです。
修めるの意味や使い方。学問・学業はこれ!
4つ目の「修める」。
- 学問や芸術、技術をなどを身につける
- 心や行いを正しくする
1つ目に「学問や芸術、技術などを身につける」という意味があります。
英語を修める、という感じに使います。学業だからこそ「修学旅行」にも「修」の文字が入っているのでしょう。
卒業式に受け取る「修了証書」も、小学校での学業を身につけることができました、という証明です。
また「心や行いを正しくする」という意味もあります。
これはそのまま、心身を修める、などと使われることが多いです。修行にも「修」が使われています。
その他のおさめる
納める・収める・治める・修める以外にもおさめる、という漢字はあります。
- 蔵める
- 統める
その他にもまだまだあります。
しかし、日常生活で使うことはほとんどないものばかりです。小説とかに出てくるかな?
「蔵める」はしまい込むという意味です。蔵という漢字が使われているので、そのままの意味ですね。
蔵の中にしまい込んでおく、というイメージです。
「統める」はひとつにまとめる、ということ。天下統一の「統」です。
統率力も、ひとつにまとめあげる力、という意味です。
ほとんど使うことはないので、話のネタとして知っておいてもいいかな、という感じですね。
おさめるの使い分けは難しい。でも日本人なら大丈夫!
おさめるの使い分けはややこしいですね。
でも、日本人なら大丈夫!日本人は普段から、ひらがな・カタカナ・漢字を使いこなすほどの頭脳の持ち主。
なので、問題なく使いこなせるでしょう。なんとなくややこしく感じているだけです。
ぜひじっくりと理解してみてくださいね!