「お金のいらない国」という本を読みました。ZOZOタウン創業者の前澤友作さんが影響を受けたということで話題になりましたね。ということで、この1冊の感想をご紹介します!
お金のいらない国は架空の街が舞台だけど納得できる
「お金のいらない国」は70ページほどの薄っぺらい本です。なので一気に読めます。
突然、見知らぬ国に飛ばされた主人公が一人の紳士と出会い、不思議な街で暮らすという話です。
まずその街にはお金という概念がないわけです。みんなが社会に貢献することで、何でもタダ。もちろん、お金がないわけですから全てはタダなんです。
仕事は存在します。みんなが社会に貢献できる、それぞれがしたいことや得意なことを仕事にしています。
出会った紳士はビルの清掃員でした。給料や休みを考えずに仕事を選べるので、本当にしたいことができるんです。だからこそ、とてもその仕事っぷりは丁寧で気持ちいいものです。
カフェの店員さんも、接客が得意で接客がしたい人がするわけですから、いい対応になるに決まっています。
文化やテクノロジーレベルは現代の日本よりもずっと優れています。採算度外視で、本当にいいもの、本当に欲しい物を研究し作ることができるわけですから、すばらしいモノができあがります。
現在はお金がなくては生きていけません。そこに存在しているだけで、飲み食いしなくても「税金」がかかります。
そのお金を排除してしまえば、どんなに良い世界になるか、ということがすごくよく分かる1冊です。
お金のいらない国で、お金のデメリットが明らかに
「お金のいらない国」を通して、お金のデメリットが明らかになります。
お金のためにしたくないことをする。お金を持っている一部の権力者が社会を牛耳る。お金持ちはさらにお金を集め、お金持ち以外は搾取される。
お金があるからこそ、お金に関する仕事が存在する。詐欺が発生する。
お金のおかげで便利になったからこそ、不便になったわけです。お金があるから争いも起きるし、研究や開発が進まないという面もあります。
とにかくお金という万能のアイテムによって、実は不自由な世界を生み出しているということがよく分かります。
そもそも「お金のいらない国」を読む前から同じようなことは考えていました。とにかくお金が力を持ちすぎたんですね。現代社会では、神様級に崇拝されてますよね。
お金をなくしてしまえば、軍需産業のための戦争もなくなるし、いいことばかりだと思っていました。
それを見事に言語化してくれていると感じました!
ただ、お金をなくすのは本当に大変です。今、お金を持って権力を手にしている人たちはそう簡単に手放さないでしょう。使役していた人たちと同じ立場になるわけですから。
どうすればいいんでしょうね。。。
お金のいらない国なら多くの犯罪がなくなる!
「お金のいらない国」では犯罪やトラブルなどもなくなります。お金が存在しないので、誰もが欲しい物を手に入れられます。
なので、窃盗・強盗から戦争まで「お金」にかかわる犯罪やトラブルがすべて消えてしまいます。まったく意味がないですからね。タダですから、万引をしても怒られないわけで、スリルもないです。
現代の犯罪やトラブルの大半はお金が絡んでいると言われています。犯罪はもちろん、借金苦で自ら命を断つ人もいなくなるわけです。間違いなく今よりも幸せな社会が広がるでしょう。
国の経済政策がどうのこうのとか、貿易戦争がどうのこうのとか、そんなのもなくなるんですよね。そろそろお金は賞味期限が切れている、と私は思っています。
(追記)
この犯罪やトラブルの部分は、お金のいらない国3にばっちり書かれていました。やっぱりそうだったのか、と思った次第です!
お金のいらない国でもすべてのトラブルが消えるわけではない
本には書かれていませんが、お金のいらない国でもトラブルがなくなるわけではないと考えられます。例えば名誉を争う相手とのトラブルや、やっかみなどは減るでしょうが、なくなることはないと思います。
あとは交通事故とかもありますよね。飼い犬に噛まれたとか。そんなのは間違いなく残るでしょう。
ですが、今と比較すると圧倒的に少ないはず。お金の心配をしてイライラすることがなくなるので、他人に対しても寛容になれるでしょうから。
お金のいらない国にしたいと本気で思える1冊
お金のいらない国に本当にしたい。そう思える1冊が「お金のいらない国」です。続編もどんどん読み進めていっていますが、いいです。本当にいい。
どうすればお金のいらない国にできるだろうか。身近なコミュニティからそんなことをするしかないかなぁ、とか思っています。
妙案、ありませんか?