天下五剣についてご紹介します。刀剣が注目される中、特にすばらしいと言われる5本の刀。
さて、どんな刀剣なのか。チェックしていきましょう!
天下五剣とは何か
天下五剣(てんかごけん、てんがごけん)とは何かというと、日本刀の中でもひときわ優れた5振り(5本)のことです。
具体的にはこの5つ。
- 童子切安綱(どうじぎりやすつな)
- 三日月宗近(みかづきむねちか)
- 鬼丸国綱(おにまるくにつな)
- 大典太光世(おおでんたみつよ)
- 数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)
ただ、この5振りがいつから天下五剣と呼ばれるようになったのか、そのあたりは分からないようです。
文献に出てくるのはなんと、明治時代以降だとか!誰が考えたんでしょうね?
ではそれぞれの刀剣について、見ていきましょう。
童子切安綱
源頼光さんと今上野の東博にある童子切安綱(国宝)の話だー!
#妖怪ランキング
諸説あるけど、酒呑童子の首を斬ったとされてる刀がこれ。 pic.twitter.com/MJuowQibei— ✞*ʚ┏┛ 旧支配者のくとぅるふくん ┗┓ɞ* ✞ (@Kutuluu_iaia) February 13, 2022
- 作者・・・大原安綱
- 持ち主・・・源頼光→足利家→豊臣秀吉→徳川家康
平安時代に作られた刀と言われています。
平安時代に源頼光が、この刀で酒呑童子という鬼を退治しました。
酒呑「童子」を切ったことで、「童子切」という名前がついたと言われています。
現在は、東京国立博物館に保管されています。
三日月宗近
さらに某日!東京国立博物館にて!!ついに生の国宝三日月宗近を見てまいりました!!!!!
誇張ではなく、形でわからない刀剣素人の私ですら、部屋に入って遠目に見た瞬間、表示を見なくても「三日月宗近だ」とわかったくらい、気配というかオーラみたいなものが違うんですよ…😳 pic.twitter.com/rzaAp4ykyT— トンカチ (@tonka_chi) December 28, 2021
- 作者・・・三条宗近
- 持ち主・・・足利家→徳川秀忠
10世紀~12世紀に作られたと言われています。10世紀というと平安時代。12世紀は鎌倉時代初期です。
東京国立博物館に保管されています。
鬼丸国綱
天下五剣の内四振は国宝登録されてるけど、もう一振は何なのって気になったから調べたら鬼丸国綱が国宝じゃないんですね。で調べたらまさかの御物(ぎょぶつ、皇室の所有)という国宝に匹敵するものだったという pic.twitter.com/0n6oz3BJXL
— Since (@Hsaito0797Sai) October 21, 2021
- 作者・・・粟田口国綱
- 持ち主・・・北条時頼→新田義貞→斯波高経→足利家→織田信長→豊臣秀吉→徳川家康→皇室
北条時頼は鎌倉幕府の五代執権です。
鬼の悪夢に苦しめられていた北条時頼ですが、この刀が倒れて器を切り裂いたそうです。
その器に鬼が取り付いていたようで、それ以来、悪夢に苦しめられることはなくなったとか。
そんな伝説を持つ刀です。
大典太光世
- 作者・・・三池典太光世
- 持ち主・・・足利家→徳川家→前田家
前田利家の娘、豪姫が病気になったとき、この刀を枕元に置いて祈願したら治ったとか!
霊験あらたかな一振りとなっています。
今は前田利家の子孫が設立した「公共法人前田育徳会」が保管しているそうです。
数珠丸恒次
- 作者・・・青江恒次
- 持ち主・・・日蓮
日蓮の開祖の日蓮に献上された一振り。実際に佩刀していたそうですよ。僧侶でも刀を持っていたのですね。
今は兵庫県の本興寺に保管されているそうです。
国宝・重要文化財になっているものはあるか
天下五剣と言われる5振りの刀。もしかすると国宝になっているものもあるかもしれません!
5振りの刀はそれぞれ、このように指定されています。
- 国宝・・・童子切安綱、三日月宗近、大典太光世
- 御物・・・鬼丸国綱
- 重要文化財・・・数珠丸恒次
国宝に指定されているものは3本です。一つは重要文化財。
そして鬼丸国綱は「御物(ぎょぶつ)」です。皇室の持ち物なので、御物というわけです。
5本のうち唯一、鬼丸国綱だけです。
国宝や重要文化財よりも立ち位置としては上になるんでしょうね。
展示はあるか
天下五剣が展示されて、実際に見るチャンスはあるでしょうか。
東京国立博物館に所有されている童子切安綱と三日月宗近はときどき展示があるようです。
展示されるときには多くの刀剣ファンが観覧に訪れます。
童子切安綱は2016年1月~3月、2018年11月~2019年2月、2019年12月~2020年3月、2021年3月~5月。
2023年くらいに再展示されるのではないでしょうか。
三日月宗近は2017年7月~10月、2019年7月~9月、2020年9月~11月、2021年11月~2022年2月に展示されています。
2023年くらいにまた展示がありそうですね。
鬼丸国綱は皇室が所有する御物です。基本的に展示はありません。
これまでの展示の履歴を調べてみましたが、見つかりませんでした。
大典太光世は2015年に石川県立美術館で、2019年に福岡市博物館で展示されています。
このスケジュールから考えると、2023年くらいに展示がありそうですね。
数珠丸恒次は、毎年本興寺の虫干会(むしぼしえ)で公開されているそうです。
1年で11月3日だけ展示があります。天下五剣の中では一番展示回数が多い刀剣ですね。
刀剣乱舞に登場
当然、刀剣擬人化の「刀剣乱舞」でも大人気です!2022年3月現在、4振りが登場しています。
今回のイベントのおかげで天下五剣の実装済4振りが無事レベル99になりました。
貯め込んでいた小判、沢山使ったけど経験値ありがとうございます!#刀剣乱舞
#とうらぶ pic.twitter.com/jIwIZKEZ8x— ももんがあZ (@MomongaX30) March 7, 2022
残りは童子切安綱のみですね。どんなイケメンになって登場するか。楽しみすぎます!
モンストに登場
天下五剣はモンスト(モンスターストライク)にも登場しています。
モンストの日に、ほとんどモンストせず天下五剣ズを描いてました。実は天使シリーズより思い入れがあります。#モンスト #イラスト #天下五剣 pic.twitter.com/BG8rgy0jzG
— Kaji (@DxKaji) June 21, 2021
刀剣乱舞とは違って、モンストでは5振りとも登場しています。進化・神化済みです。
獣神化はいつでしょうか。
いろんなボットが活躍中
天下五剣のツイッターボットが活躍しています。中でも一番有名なのはこれでしょうか。
だいたい1時間ごとにつぶやかれていますね。じっくりとチェックするのもいいのではないでしょうか!
うなずくことも多いかもしれませんね。
本物の天下五剣を見てみたい!
本物の天下五剣、見てみたいですね。はっきり言って、にわかの私では、どれを見ても同じような気はしますが。。。
それでも、そのつもりで見ると、なんかご利益もありそうです。
もし展示されることになったら。。。すごく貴重な機会です。逃さずにチェックしておきたいですね!