天下五剣とは?読み方・実在・何がすごいか・値段・模造刀・展示場所まで徹底解説

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天下五剣とは 言葉

天下五剣についてご紹介します。

刀剣が注目される中、特にすばらしいと言われる5本の刀。

 

さて、どんな刀剣なのか。チェックしていきましょう!

天下五剣とは何か

天下五剣(てんかごけん、てんがごけん)とは何かというと、日本刀の中でもひときわ優れた5振り(5本)のことです。

具体的にはこの5つ。

 

  • 童子切安綱(どうじぎりやすつな)
  • 三日月宗近(みかづきむねちか)
  • 鬼丸国綱(おにまるくにつな)
  • 大典太光世(おおでんたみつよ)
  • 数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)

 

ただ、この5振りがいつから天下五剣と呼ばれるようになったのか、そのあたりは分からないようです。

文献に出てくるのはなんと、明治時代以降だとか!

誰が考えたんでしょうね?

 

ではそれぞれの刀剣について、見ていきましょう。

童子切安綱

  • 作者・・・大原安綱
  • 持ち主・・・源頼光→足利家→豊臣秀吉→徳川家康

 

平安時代に作られた刀と言われています。

平安時代に源頼光が、この刀で酒呑童子という鬼を退治しました。

酒呑「童子」を切ったことで、「童子切」という名前がついたと言われています。

 

現在は、東京国立博物館に保管されています。

童子切安綱は最上大業物にも選ばれており、美しさだけでなく切れ味においても最高ランクの評価を受けています。

三日月宗近

  • 作者・・・三条宗近
  • 持ち主・・・足利家→徳川秀忠

 

10世紀~12世紀に作られたと言われています。10世紀というと平安時代。12世紀は鎌倉時代初期です。

東京国立博物館に保管されています。

 

三日月宗近は日本刀の中で最も美しいと称されることも多い一振りです。

刃文(はもん)に三日月形の刃紋がいくつも現れることが名前の由来とされています。

刀剣の知識がない人でも、間近に見た瞬間に「これは特別だ」とわかるほど独特の雰囲気があると伝えられています。

鬼丸国綱

  • 作者・・・粟田口国綱
  • 持ち主・・・北条時頼→新田義貞→斯波高経→足利家→織田信長→豊臣秀吉→徳川家康→皇室

 

北条時頼は鎌倉幕府の五代執権です。

鬼の悪夢に苦しめられていた北条時頼ですが、この刀が倒れて器を切り裂いたそうです。

その器に鬼が取り付いていたようで、それ以来、悪夢に苦しめられることはなくなったとか。

そんな伝説を持つ刀です。

大典太光世

  • 作者・・・三池典太光世
  • 持ち主・・・足利家→徳川家→前田家

 

前田利家の娘、豪姫が病気になったとき、この刀を枕元に置いて祈願したら治ったとか!

霊験あらたかな一振りとなっています。

今は前田利家の子孫が設立した「公共法人前田育徳会」が保管しているそうです。

数珠丸恒次

  • 作者・・・青江恒次
  • 持ち主・・・日蓮

 

日蓮宗の開祖の日蓮に献上された一振り。実際に佩刀していたそうですよ。僧侶でも刀を持っていたのですね。

今は兵庫県の本興寺に保管されているそうです。

国宝・重要文化財になっているものはあるか

天下五剣と言われる5振りの刀。もしかすると国宝になっているものもあるかもしれません!

5振りの刀はそれぞれ、このように指定されています。

 

  • 国宝・・・童子切安綱、三日月宗近、大典太光世
  • 御物・・・鬼丸国綱
  • 重要文化財・・・数珠丸恒次

 

国宝に指定されているものは3本です。一つは重要文化財。

そして鬼丸国綱は「御物(ぎょぶつ)」です。皇室の持ち物なので、御物というわけです。

5本のうち唯一、鬼丸国綱だけです。

国宝や重要文化財よりも立ち位置としては上になるんでしょうね。

天下五剣の何がすごいのか

天下五剣はなぜすごいと言われるのでしょうか。

その理由は主に以下の3点です。

 

  • 平安・鎌倉時代の名工が作った:約1,000年前に作られた刀が現存していること自体が驚異的です
  • 伝説的なエピソードを持つ:鬼退治・悪夢を断ち切るなど、それぞれに伝説や物語があります
  • ほとんどが国宝・御物:文化的価値が非常に高いと国家レベルで認められています

天下五剣は実在するのか

「天下五剣は本当に実在するの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、5振りすべてが現存する実在の刀です。

 

  • 童子切安綱・三日月宗近 → 東京国立博物館に所蔵
  • 鬼丸国綱 → 皇室御物(宮内庁が管理)
  • 大典太光世 → 公益財団法人前田育徳会が保管
  • 数珠丸恒次 → 兵庫県の本興寺に保管

 

いずれも条件が揃えば実際に見ることができます。

天下五剣と最上大業物の関係

最上大業物(さいじょうおおわざもの)とは、江戸時代に刀の試し斬り役人・山田浅右衛門が定めた、切れ味ランク付けの最高位のことです。

天下五剣のうち童子切安綱は最上大業物に選定されており、日本刀の中でも最上位の切れ味と評価されています。

美しさと切れ味を兼ね備えた、まさに最高峰の刀剣といえます。

展示はあるか

天下五剣とは

天下五剣はその希少さから、5振りが一堂に会する機会はありません。

それぞれ所有元が異なるため、博物館の常設展や特別な記念展のタイミングを見極めて足を運ぶ必要があります。

ここでは、各刀剣の「展示周期の傾向」と「過去・現在の展示実績」をご紹介します。

1. 三日月宗近(みかづきむねちか)

  • 指定: 国宝
  • 所蔵: 東京国立博物館
  • 展示周期: 2〜3年に1回程度

 

東京国立博物館(東博)の常設展である「総合文化展(本館13室・刀剣部屋)」にて、定期的に数か月間公開されています。

東博の所蔵品であるため、天下五剣の中では比較的目にする機会が多い一振りです。

 

主な展示実績

  • 2024年1月2日 ~ 2024年3月3日(東京国立博物館・総合文化展)
  • 2021年11月9日 ~ 2022年2月6日(東京国立博物館・総合文化展)

 

今後の見通し

過去の周期から予測すると、次回は2026年後半?2027年頃に東博の常設展に登場する可能性が高いと考えられます。

2. 童子切安綱(どうじぎりやすつな)

  • 指定: 国宝
  • 所蔵: 東京国立博物館
  • 展示周期: 3〜4年に1回程度

 

三日月宗近と同じく東博の所蔵ですが、こちらはやや公開頻度が控えめです。

数年おきの常設展、または他館で開催される大規模な「刀剣展」へ出開帳する形で公開されます。

 

主な展示実績

  • 2026年2月25日 ~ 2026年5月17日(東京国立博物館・本館特別展示)
  • 2024年3月5日 ~ 2024年5月26日(東京国立博物館・総合文化展)
  • 2019年12月 ~ 2020年3月(奈良・春日大社 国宝殿「安綱・古伯耆展」)

 

今後の見通し

2026年春に展示が行われたばかりのため、次の公開は2028年~2029年頃まで期間が空く見込みです。

3. 大典太光世(おおてんたみつよ)

  • 指定: 国宝
  • 所蔵: 公益財団法人前田育徳会(石川県・前田家伝来)
  • 展示周期: 不定期(数年〜十数年に1回程度)

 

普段は前田家の文化財を管理する尊経閣文庫(そんけいかくぶんこ)に厳重に保管されており、滅多に表に出てこない極めてレアな一振りです。

前田家に関連する重要な節目や、特別な記念展でのみ公開されます。

 

主な展示実績

  • 2026年4月14日 ~ 2026年6月7日(東京国立博物館・特別展「百万石!加賀前田家」)
  • 2019年(石川県立美術館「利家を支えた「技」と「美」」)

 

今後の見通し

2026年春の「前田育徳会創立100周年」を記念した特別展は、約60年ぶりの大規模公開となる非常に貴重な機会です。

この会期を逃すと、次の公開はまた数年?十数年先になる可能性が高いため注意が必要です。

4. 数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)

  • 指定: 重要文化財
  • 所蔵: 本興寺(兵庫県尼崎市)
  • 展示周期: 毎年定期公開あり

 

天下五剣の中で、最も「確実に出会えるスケジュール」が組まれているのが数珠丸恒次です。

所蔵元である本興寺の年中行事に合わせて、毎年決まった日に公開されます。

 

定期展示スケジュール

  • 毎年11月3日(文化の日)

本興寺で開催される「虫干会(むしぼしえ)」にて、毎年この1日(または前後を含むごく短期間)限定で特別公開されます。

 

主な外部展示

2022年(京都国立博物館・特別展「京に生きる文化」)

5. 鬼丸国綱(おにまるくにつな)

  • 指定: 御物(皇室の私有品)
  • 管理: 宮内庁侍従職
  • 展示周期: 完全不定期(最高難易度)

 

国宝や重要文化財ではなく「皇室の財産(御物)」として管理されているため、一般的な博物館のローテーションには一切組み込まれません。

天下五剣の中で最も鑑賞難易度が高い「幻の刀」です。

 

主な展示実績

過去数十年の間でも、宮内庁が主催・協力する「皇室の至宝展」などの特別な記念展で数回しか外部に貸し出されていません。

 

今後の見通し

現在、具体的な展示予定はありません。

お目にかかるためには、宮内庁の発信や、国立博物館で開催される皇室ゆかりの特別展の情報を長期的にチェックし続ける必要があります。

 

大包平は天下五剣の一つ?

「大包平(おおかねひら)も天下五剣のひとつでは?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし大包平は天下五剣には含まれません

 

大包平は平安時代末期に備前の刀工・包平(かねひら)が作った太刀で、天下五剣に匹敵する名刀として古来から高く評価されてきた一振りです。

 

現在は東京国立博物館に所蔵されており、国宝に指定されています。

天下五剣とともに公開展示されることがあり、「天下五剣と並ぶ最高の名刀」として刀剣ファンの間で広く知られています。

刀剣乱舞に登場

当然、刀剣擬人化の「刀剣乱舞」でも大人気です!

2025年1月に童子切安綱が実装!

 

5振りが勢揃いすることになりました!

 

また、刀剣乱舞はアニメ化もされています。

「刀剣乱舞-花丸-」「活撃 刀剣乱舞」などのアニメ作品が制作されており、天下五剣の刀剣男士たちも登場しています。

天下五剣の値段・価格は?模造刀も人気

本物の天下五剣に値段はつけられない

天下五剣のうち3振りは国宝、1振りは御物(皇室所有)、1振りは重要文化財です。

国宝・御物は売買が法律で禁じられているため、市場に出回ることはなく、値段はつけられません

 

強いていえば数百億円以上の価値があるとも言われますが、公式な鑑定額は存在しません。

天下五剣の模造刀(レプリカ)の価格

天下五剣をモデルにした模造刀(もぞうとう)は市販されており、誰でも購入することができます。

価格の目安は以下のとおりです。

  • 廉価な観賞用モデル:数千円〜1万円程度
  • 精巧な美術刀剣タイプ:数万円〜十数万円

 

とくに三日月宗近童子切安綱の模造刀は人気が高く、刀剣乱舞ファンを中心に需要があります。

本物の天下五剣を見てみたい!

本物の天下五剣、見てみたいですね。はっきり言って、にわかの私では、どれを見ても同じような気はしますが。。。

それでも、そのつもりで見ると、なんかご利益もありそうです。

 

もし展示されることになったら。。。すごく貴重な機会です。

逃さずにチェックしておきたいですね!

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