旅館で感謝の気持ちを伝えるチップ。海外に行くときにはかなり気にしますけど、日本国内はどうなのでしょうか。
日本にもチップの風習がないわけではありません。でも、国内の旅館でチップは必要なのでしょうか?渡すならいくらくらいが相場で、渡し方・包み方はどうすればいいのでしょう?
感謝の気持ちを伝えるチップ。その現状を詳しく分かりやすく解説します。
旅館でチップは必要か。渡したらサービスアップとかある?
旅館でチップは必要でしょうか?答えは「必要ない」です。日本ではほぼ100%の旅館で、料金に「サービス料」が含まれています。なので、あえてチップは必要ないというわけです。
最近では、チップを渡そうとしても拒否されることも多いみたいですね。その理由はこのような感じです。
- チップをもらった人だけが得をするのはいかがなものか
- スタッフはみんな平等にするべきではないのか
- あえてお客さんに負担させるわけにいかない
といった感じです。
ただ、渡す必要はありませんが、渡してはいけないというわけではありません。特に、決まったサービス以外を特別に無料でしてもらったとかいうときは、お渡ししてもいいですね。
指定のお酒を買いに行ってもらったとか、普段使っている薬を買いに行ってもらったとか、雨にぬれたクツを乾かしてもらったとか。
他にも予想以上にうれしい接客をしてもらったとかのときもお渡ししてOKですよ。
受取拒否された場合に、むりやり渡すのはやめておきましょうね。旅館の規定で決まっていることも多いですから。受け取ったスタッフも旅館の本部も困ってしまうことがあります。
チップを渡すともしかしたらサービスが良くなる?と期待するかもしれませんが、それはありません。
むしろ、チップを渡して明らかにサービスが良くなる旅館は教育ができていません。日本ではチップはないのが普通です。
チップなしでしっかり接客する、という旅館でないとちょっと次からは利用を考え直してもいいと思います。
旅館でチップを渡すなら相場はいくらくらいか
もし旅館でチップを渡すならいくらが相場でしょうか。この金額も迷うところですが、2パターンあります。
- 1,000円~3,000円くらい
- 宿泊代金の10%くらい
ここはしてもらったサービスと、手持ちのお金と相談しましょう。1,000円だからといって、渡すのを恥ずかしがることはありません。
お菓子を買って、みんなで食べることもできますし、1,000円あればけっこういいランチとか食べられます。
もしチップを渡すならいくら以上でないといけない、とかは考えずに1,000円くらいから渡してOKです。
旅館でのチップの渡し方やタイミング
旅館でチップを渡すときの渡し方がなかなか難しいということも聞きます。さりげなく渡すというのはかなり慣れていないと難しいです。
だからこそ割り切って、堂々とお渡しするのがいいでしょう。
一番感謝したい接客係や仲居さんを指名して部屋に来てもらうのがベストです。そして、外には聞こえないくらいの声でそっとお渡しします。
- 心ばかりの御礼です
- みなさんでお茶菓子でも買ってください
こんな感じに言葉ではっきり伝えればいいです。係の人もそれで理解してくれます。
日本にチップ文化はほとんどゼロと言っていいでしょう。渡す方も慣れていないし、受け取る方も慣れていません。
はっきり言わないと理解されないこともありますから、きっちり伝えるのがおすすめです。
また、包み方ですが、ぽち袋がいいでしょう。ティッシュにくるんで渡す方法もありますが、やっぱりぽち袋がより感謝の気持ちが伝わります。
もし、チップを渡すつもりがあるのなら、旅行かばんの中にポチ袋は入れておくと安心ですよ。
日本でチップを渡す必要はない。でも渡してもいい!
旅館でチップを渡す必要はありません。サービス料に含まれていますから渡さなくても普通です。
ただ、もし規定外のサービスをしてもらったとか、本当に接客に感動したというなら、渡してはいけないというルール・慣習もありません。
ただし、旅館側の規定で受取がNGということもあるので、むりやり押し付けることはしないようにしてくださいね。