超えると越えるの違い。温度・年齢・時間・金額など実例で使い分けをご紹介

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超えると越えるの違い 温度 言葉

こえる、とひと言に言いますが、書くときってめちゃくちゃ悩みませんか?「越える」「超える」の2種類だけなのにすごく悩みます。

分かりやすい使い分け方法があるのか?調査しましたので、ご紹介します。

超えると越える、辞書をひいて調べてみました。

違いが分かりにくい「こえる」。とりあえず辞書をひいて調べてみました。

くもんの学習 国語辞典

越える 

  • ものの上を過ぎていく
  • むずかしいところなどを過ぎる
  • 数量がある点を上回る
  • まさる。より以上になる

超える

  • 数量がある点を上回る
  • まさる。より以上になる

 

「越える」が万能ということ?でもたぶん、小学校とかのテストに出ると、不正解になることもあるんじゃないかなぁ。。。

三省堂

越える

  • 障害物や境界線の上を通り過ぎて、向こう側へ行く。越す
  • ある日時が過ぎる。
  • 位が上になる。

  • ある基準・数値を上まわる。越す。
  • 自分の考え方や立場からさらに先へ進む。超越する。
  • 他よりすぐれる。まさる。

 

三省堂でも明確に説明できない感じです。超えるの意味に「越す」が入っていますし(笑)あまりにもややこしすぎます。

辞書だけではまったく判断がつかないという落とし穴にはまってしまいました。

超えると越えるをNHKではこう使い分けている!

超えると越えるの違い 温度

 

NHK文化放送研究所というところがあります。公式サイトも開設していて、その中で言葉の意味などを調べることができます。

視聴者からの質問でも「超えると越えるの違い・使い分け」に質問が寄せられていて、詳しい解説も付け加えられています。

そこには超える・越えるの意味についてこのように書かれています。

 

越える・越す
場所・時間・点などを過ぎて向こうへ行く。移る。

超える・超す
ある一定の数量・基準・限度などを上回る。超越する。抜きんでる。

 

第1121回放送用語委員会(平成5年2月12日)で審議された結果のようで、放送ではこのように使い分けているようです。

私は簡単にこんな理解をしました。

  • 越える・・・通り過ぎる・向こう側へ行く/横軸・平面感
  • 超える・・・上回る/縦軸・立体感

 

辞書ではかなり曖昧な感じでしたが、NHK文化放送研究所の解説でよく理解できました。

NHK文化放送研究所のサイトに書いている情報は「放送用語委員会」で決定した内容なので、正しいと言い切れるかどうかは疑問が残ります。

しかし、一定の基準として利用すると、自分の中でも納得がいく結果となりました。

 

あと、おもしろいと思ったのは回答の中のひと言です。

「迷う場合や両方の解釈を込めたい場合などは、ひらがなで「こえる」とする選択肢もあります。」

まぁ、それもありですよね。どちらの意味も込めたいときなどは、無理せずにあえてひらがなを使う、というのはすごく知的な感じがします。

超える・越える 使い分け早見表

NHKの基準をもとに、よく使われる表現をまとめました。

迷ったときはこの表を参考にしてみてください!

 

表現 正しい漢字 理由
身長が180cmを〇〇 超える 数値・基準を上回る
気温・温度が30度を〇〇 超える 数値・基準を上回る
年齢が60歳を〇〇 超える 数値・基準を上回る
時間が2時間を〇〇 超える 数値・基準を上回る
人数が100人を〇〇 超える 数値・基準を上回る
限界を〇〇 超える 能力・限度の基準を上回る
自分を〇〇 超える 自分の能力・水準を上回る
ラインを〇〇 越える 境界・線を通り過ぎる
立場を〇〇 越える 権限・領域の境界を越境する
山・峠を〇〇 越える 物理的に通り過ぎて向こうへ行く
時代を〇〇 越える 時間・時代を通り過ぎる
国境を〇〇 越える 境界を通り過ぎて向こうへ行く

 

ポイントをひと言でまとめると、

「数値・基準・能力の上回り」→「超える」

「境界・場所・時間の通過」→「越える」

と覚えておくと迷いにくくなります!

 

例文を使って違い・使い分けを見てみましょう

超えると越えるの違い 温度

 

では例文を使って違いや使い分け方法を見てみましょう!

越える

  1. 彼は持ち前の精神力で、病気の峠を越えた。
  2. 苦労を必死で乗り越えた結果、今の生活を手に入れた。
  3. この川を越えれば、敵のテリトリーだ。
  4. 彼と彼女の関係は、とうとう一線を越えた。
  5. ○月○日を越えたら、このプロジェクトは無駄になってしまう。
  6. この決定は部長という立場を越えており、黙認できない。

超える

  1. 今年は5月で最高気温が30度を超えてしまった。
  2. ここに集まっている人は80歳を超えた人が大半だ。
  3. 貯金額がとうとう100万円を超えた。
  4. 1人5通を超える応募は、無効と判断します。
  5. エレベーターに6人乗ったら、制限重量を超えてしまった。
  6. あの人の能力は私の常識を超えている。まさに天才だ。

 

例文から考えた場合、熟語で確認できることも多いですね。越えるの3番目は「越境」です。6番目は「越権行為」です。

超えるの1番目や5番目は「超過」とも考えられます。6番目は「超人」です。熟語から判断するのもいいですね。

 

ちなみに「超越」はどちらの感じも使われていますが、「超」で使われることが多いようです。

シチュエーション別|超える?越える?

よく検索される表現ごとに、どちらが正しいかをズバリ解説します。

 

「身長を超える・越える」どちら?

「身長を超える」が正しいです。

「身長が180cmを超えた」のように、数値を上回るときは「超える」を使います。

「身長を越える」とは書きません。

 

「温度・気温を超える・越える」どちら?

「気温が35度を超えた」のように「超える」が正しいです。

温度は数値なので、基準を上回る「超える」を使います。

 

「年齢を超える・越える」どちら?

「超える」です。「60歳を超えた方」「100万人を超えた」など、年齢・人数などの数字はすべて「超える」が基本です。

 

「時間を超える・越える」どちら?

「超える」が自然です。「2時間を超える長編映画」「制限時間を超えた」など、時間が基準値を上回る場合は「超える」を使います。

ただし「深夜0時を越えた(=過ぎた)」のように、時間を通過するイメージのときは「越える」も使われます。

 

「ラインを超える・越える」どちら?

「ラインを越える」が正しいです。

ラインは「境界線」なので、それを通り過ぎるイメージの「越える」を使います。

「越境」という言葉を思い出してみるといいですね。

「一線を越える」「ゴールラインを越える」も同様です。

 

「立場を超える・越える」どちら?

「立場を越える」が正しいです。

立場・権限・役割は「領域の境界」のイメージなので「越える」を使います。

「越権行為」という熟語があるように、権限の境界を越えるのが「越える」です。

 

「自分を超える・越える」どちら?

「自分を超える」が一般的です。

「自分自身の能力・過去の記録を上回る」という意味合いなので、基準を上回る「超える」が使われます。

「昨日の自分を超えろ」「過去最高を超えた」などの表現が自然です。

 

「限界を超える・越える」どちら?

「限界を超える」が正しいです。

限界は「能力・基準の上限」なので、それを上回る「超える」を使います。

「限界を超えた努力」「限界を超えているのに頑張る」などの表現が定番です。

 

超えると越えるの違いを説明できるとかっこいい♪

めちゃくちゃ迷ってしまう、超えると越える。さらっと分かりやすく説明できると、けっこうかっこよくないですか?

私が調べた中ではひとつの基準としてNHK文化放送研究所の解説が分かりやすかったです。あなた自信が納得できる回答を見つけてみてください!

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