2026年5月24日、東京競馬場で行われたオークス(優駿牝馬・G1・東京2400m)。
今村聖奈騎手がジュウリョクピエロに騎乗しG1初勝利を挙げ、女性騎手として史上初となるG1制覇を達成しました。
しかもこれは今村騎手にとってクラシック初騎乗。
クラシック初騎乗で初勝利という女性騎手として前人未踏の快挙でもあり、競馬界全体が騒然となっています。
この記事では、今村聖奈騎手のプロフィール・父親・デビュー年の記録・ホリプロでの活動・騎乗停止と落馬負傷からの復活・東京競馬場の成績・今後の騎乗予定までまとめて解説します。
今村聖奈がオークスでG1初勝利!日本競馬史に刻まれた快挙
2026年5月24日、東京競馬場・芝2400mで行われた第87回優駿牝馬(オークス・G1)。
今村聖奈騎手がジュウリョクピエロに騎乗してG1を初制覇し、日本中央競馬会(JRA)の女性騎手として史上初のG1勝利という歴史的偉業を達成しました。
この勝利には、さらにもう一つの記録が重なっています。
今村騎手にとって今回がクラシックレースへの初騎乗でした。
クラシック初騎乗・初勝利——
少なくとも女性騎手としては前人未踏であり、JRA全体を見渡しても極めて稀な、まさに「持っている騎手」と呼ぶにふさわしい快挙です。
レース後、今村騎手は涙を浮かべながらインタビューに答え、スタンドからは大きな歓声と拍手が送られました。
SNSでは「#今村聖奈」「#女性騎手G1」がトレンド入りし、競馬ファン以外からも大きな注目を集めています。
今村聖奈のプロフィール
・本名:今村聖奈(いまむら せいな)
・生年月日:2003年11月28日
・出身:兵庫県
・免許取得:2022年
・父:今村康成(元騎手・現栗東飯田厩舎調教助手)
・所属事務所:ホリプロ
・特徴:JRA女性騎手、モデル・タレントとしても活動
今村聖奈騎手は2021年にJRA騎手デビュー。
デビュー当初からその愛らしい容姿と積極的な騎乗スタイルで注目を集め、競馬ファンのみならずメディアでも幅広く取り上げられてきました。
今村聖奈の父親:元騎手・今村康成助手
今村聖奈騎手の父親は、元騎手の今村康成氏(現・栗東飯田厩舎 調教助手)です。
父・康成氏も現役時代はJRAの騎手として活躍しており、今村聖奈騎手は文字通り「競馬一家」に生まれた騎手です。
幼い頃から馬と関わる環境で育ち、父の背中を見て騎手の道を志しました。
今も厩舎スタッフとして競馬に携わる父・康成氏にとっても、娘のG1初制覇は格別の喜びだったことでしょう。
親子2代にわたる競馬への情熱が、オークス制覇という形で結実しました。
デビュー年の数々の記録——驚異のルーキーイヤー(2022年)
今村聖奈騎手のデビュー年(2022年)は、日本競馬史にいくつもの金字塔を打ち立てた1年でした。
【デビュー年最多勝記録を22年ぶりに更新】
2022年5月22日、新潟競馬第3競走をタマモエイトビートで勝利して通算10勝目を挙げ、牧原由貴子騎手・西原玲奈騎手の持つ女性騎手デビュー年最多勝記録(9勝)を22年ぶりに更新。
【6週連続勝利の女性騎手最長記録を更新】
2022年6月19日、阪神競馬でモズブーナーに騎乗し1着。1994年にニュージーランドのリサ・クロップ騎手が打ち立てた女性騎手最長の6週連続勝利記録を更新する7週連続を達成。
【重賞初騎乗・初制覇・日本レコード更新】
2022年7月3日、小倉競馬GⅢ・CBC賞にテイエムスパーダで出走。
1分5秒8のタイムで従来の日本レコードを0.2秒更新して逃げ切り、重賞初騎乗・初制覇を飾りました。
- 重賞初騎乗初勝利:1984年グレード制導入以来5人目
- ルーキーイヤーの重賞制覇:2008年の三浦皇成騎手以来14年ぶり10人目
- 重賞初騎乗での制覇:1998年の池添謙一騎手以来4人目、女性では初
- 女性騎手によるJRA平地芝重賞制覇:史上初
【G1競走騎乗資格をスピード取得】
2022年8月20日、小倉競馬でヤマニンウルスに騎乗し、JRA見習騎手のG1競走騎乗可能条件となる通算31勝目を達成。
1996年に同条件が定められて以降、三浦皇成騎手、福永祐一騎手に次ぐ史上3番目のスピード達成。
さらにこのレースでは2着に4秒3差をつけてのレコード勝ち(1984年グレード制導入以降の平地競走における最大着差)。
【女性騎手の年間最多勝利記録を更新】
2022年10月22日、藤田菜七子騎手の持つ女性騎手年間最多勝利記録(43勝)に並び、翌23日に記録を塗り替えて女性騎手の年間最多勝利を更新しました。
【ルーキーイヤー50勝——女性騎手初の快挙】
2022年12月17日、史上5人目にして女性騎手初となるルーキーイヤー50勝を達成。
デビュー年の最終成績はJRA51勝・地方競馬4勝の計55勝で、JRA賞最多勝利新人騎手賞を受賞しました。
ホリプロ所属・グラビア活動
今村聖奈騎手は大手芸能事務所・ホリプロに所属しており、騎手活動と並行してタレント・モデルとしても活動しています。
これは現役JRA騎手としては異例の経歴です。
- グラビア:写真誌へのグラビア掲載・写真集を発売。「競馬界で最も有名な美人騎手」として競馬ファン以外にも認知される
- メディア出演:テレビ・雑誌・ネット媒体への露出多数。「かわいい騎手」として幅広い層に人気
- SNS:Instagramなどでの発信もファンに支持されている
ホリプロ所属という珍しい立場は「競馬とタレント活動の二足のわらじ」として話題になりましたが、今回のG1勝利によって「騎手としての実力」を改めて世間に証明した形となりました。
騎乗停止・落馬負傷の苦難——どん底の2023〜2024年
輝かしいデビュー年から一転、今村聖奈騎手は2023〜2024年に相次ぐ苦難を経験することになります。
2023年:スマートフォン使用による騎乗停止処分
2023年5月3日、騎手控室でのスマートフォン使用が発覚。これはJRAの規則で禁止されている行為であり、今村騎手は2023年5月13日から6月11日までの30日間、騎乗停止処分を受けました。
約1か月のブランクを経て、6月18日に阪神競馬第1競走でハクアイアテナに騎乗し復帰後初勝利を挙げましたが、この処分が騎手としてのキャリアに大きな影を落とします。
騎乗停止の影響があってか騎乗依頼が激減。
2023年の勝利数は前年の半分以下となる25勝にとどまり、ファンの間では「今村聖奈 落ちぶれ」という検索ワードが増えるほど、苦しい1年となりました。
2024年:落馬による相次ぐ負傷
2024年に入ると、今度は落馬事故が続きます。
【5月:右足負傷】
2024年5月4日、新潟競馬第6競走でピアレイジレディに騎乗した際、馬場入場後に落馬し右足を負傷。
約2週間の戦列離脱を余儀なくされました。
【6〜7月:右肩脱臼・手術】
右足負傷から復帰して間もない6月26日、函館滞在中の調教中に再び落馬。
今度は右肩を脱臼する重傷を負いました。
7月3日に手術を受けることになりました。
この年の成績はデビュー以来最低の6勝。
SNSでの心配の声も高まり、復活は無理ではないかいう雰囲気さえありました。
逆境を越えて——G1制覇へ
騎乗停止・3度の負傷離脱というどん底を経験しながらも、今村騎手は腐ることなく調教・騎乗に向き合い続けました。
そのすべての苦難を乗り越えた先にあったのが、2026年オークスでのG1制覇です。
「どん底を経験したからこそ、この勝利の重みがわかる」——ファンの間でそうした声が多数上がっています。
東京競馬場2400mのポイント
今回のオークスが行われた東京競馬場・芝2400mは、「スタミナとコーナーワークを問われるコース」として知られています。
- 直線の長さ:約525.9m(日本最長クラスの長い直線)
- コース特性:スタミナ・瞬発力・コーナーでのロスのない走りが問われる
今村騎手はこのコースで内容のある騎乗を見せ、G1を制する実力があることを証明しました。
今後の東京開催における騎乗にも、さらなる注目が集まります。
今後の騎乗予定・次走は?
今回のオークスG1制覇を受け、今村聖奈騎手への騎乗依頼が一気に増加することが予想されます。
- 秋華賞(牝馬三冠・最終戦):ジュウリョクピエロへの継続騎乗・牝馬三冠最終戦への参戦が注目される
- 夏の重賞シリーズ:夏競馬での重賞・G3・G2での活躍にも注目
- 秋のG1シーズン:エリザベス女王杯・ジャパンカップなどへの参戦も期待される
ジュウリョクピエロは凱旋門賞に登録しているようですね。
ここまで6戦4勝。
5戦で今村聖奈騎手が騎乗し、4勝すべてが今村聖奈騎手です。
今後のこのコンビの活躍が楽しみです!
まとめ
今村聖奈騎手のオークスG1制覇についてまとめます。
- 快挙:2026年5月24日のオークス(G1・東京2400m)、ジュウリョクピエロでG1初勝利。女性騎手として史上初のG1制覇
- 記録:クラシック初騎乗・初勝利。少なくとも女性騎手としては前人未踏の快挙
- プロフィール:2003年11月28日生まれ・滋賀県出身・2022年デビュー
- 父親:元騎手・今村康成氏(現・栗東飯田厩舎調教助手)。競馬一家に生まれた2代目
- デビュー年:51勝・女性騎手年間最多勝記録更新・ルーキー50勝(女性騎手初)・重賞初騎乗初制覇など数々の記録を樹立
- 苦難:2023年に騎乗停止(30日間)、2024年に落馬で右足負傷・右肩脱臼手術。デビュー以来最低の6勝に
- ホリプロ所属:騎手とタレント・グラビアを両立。競馬界随一の知名度を持つ女性騎手
- 今後:秋華賞(牝馬三冠・最終戦)・秋のG1シーズンへの参戦にも期待大
「諦めなければ夢は叶う」——今村聖奈騎手のG1制覇は、そのことを証明した瞬間でした。
女性騎手が歴史を変えた2026年のオークス。その名は日本競馬史に永遠に刻まれます。
