「見ずらい」と書いていませんか?実は、これは誤字です。
SNSでもビジネスメールでも「見ずらい」と書いている人をよく見かけます。
でも正しいのは「見づらい」。
知らずに誤字を使っていると、相手に「日本語が不正確な人」という印象を与えてしまうかもしれません。
この記事では、なぜ「見づらい」が正しいのかを語源から解説したうえで、よく混乱される「見にくい」との違い、ビジネスメールや敬語での正しい使い方。
さらに「〇〇ずらい」と間違えやすい表現の一覧までまとめました。
結論:正しいのは「見づらい」。「見ずらい」は誤字

まず結論からお伝えします。
- ✅ 見づらい(正しい)
- ❌ 見ずらい(誤字)
「見ずらい」は、どの辞書にも載っていない表記です。
ビジネス文書・学校のテスト・公的な文章では必ず「見づらい」を使ってください。
なぜ「見づらい」が正しいのか?語源から理解する
「見づらい」を漢字で書くと「見辛い」です。
見る + 辛い(つらい) = 見辛い(みづらい)
「つらい」という言葉が後ろについているので、仮名で書くと「づらい」になります。
これは日本語の連濁(れんだく)というルールで、「みつらい」→「みづらい」に変化したものです。
「ずらい」という言葉そのものは日本語に存在しないため、「見ずらい」は成り立ちません。
「〇〇ずらい」はすべて誤字!正しい一覧表
「見ずらい」と同じように間違えやすい表現を一覧にまとめました。
すべて「〇〇づらい」または「〇〇にくい」が正解です。
| ❌ よくある誤字 | ✅ 正しい表記 |
|---|---|
| 見ずらい | 見づらい |
| わかりずらい | わかりづらい |
| 生きずらい | 生きづらい |
| 言いずらい | 言いづらい |
| やりずらい | やりづらい(またはやりにくい) |
| 話しずらい | 話しづらい |
| 書きずらい | 書きづらい |
| 読みずらい | 読みづらい |
| 聞こえずらい | 聞こえづらい |
| 使いずらい | 使いづらい |
| 食べずらい | 食べづらい |
| 歩きずらい | 歩きづらい |
| 切りずらい | 切りづらい |
覚え方のコツは、「”つらい”とつながるかどうか」を考えることです。
「見るのがつらい→見づらい」「わかるのがつらい→わかりづらい」と当てはめると、すべて自然に「づらい」になります。
「見づらい」と「見にくい」の違いは?

「見づらい」が正しいとわかりました。次に悩むのが「見にくい」との使い分けです。
判断基準はこれだけ
「見づらい」なのか「見にくい」なのか、判断基準をご紹介します。
| 見づらい | 見にくい | |
|---|---|---|
| 意味 | 見るのが苦しい・ストレスがある | 見ることが難しい・障害がある |
| 原因 | 心理的・感覚的な負担 | 物理的・環境的な障害 |
| 言い換え | 見るのがつらい | 見ることが困難 |
具体的な例文で比較
「見づらい」を使う場面
- 「小さいフォントで見づらい資料だな」(文字が細かくて目が疲れる)
- 「コントラストが低くて見づらいデザインです」(色の差がなくてストレスがかかる)
- 「画面の光が強すぎて見づらい」(まぶしくて目がつらい)
「見にくい」を使う場面
- 「柱の陰になっていて見にくい席です」(物理的に視界が遮られている)
- 「距離が遠すぎて見にくい」(物理的な距離の問題)
- 「人が多くて見にくい状況でした」(外的な障害がある)
シンプルな使い分けルール
この2つで迷ったときはこう覚えてください。
- 心や目がつらい → 見づらい
- 物理的に見えない → 見にくい
「目がしんどい」感じなら「見づらい」、「そもそも見えない」感じなら「見にくい」です。
ビジネスメール・敬語での正しい使い方
日常会話では「見づらい」でも「見にくい」でも問題ありませんが、ビジネスの場では言い回しに注意が必要です。
資料・メール・スライドが見づらい場合の謝罪表現
| シーン | 使えるフレーズ |
|---|---|
| 資料が見づらかった場合 | 「見づらい資料をお送りしてしまい、大変申し訳ございません」 |
| 資料の修正を伝える場合 | 「先ほどの資料が見づらかったため、修正版をお送りいたします」 |
相手の資料を指摘するときの注意点
ビジネスメールでは「見づらい」という言葉は問題なく使えます。
ただし、相手の資料を「見づらい」と伝える際は直接的すぎる場合があります。
- ❌ 「この資料は見づらいです」(直接的すぎる)
- ✅ 「もう少し文字を大きくしていただけますと、より見やすくなるかと思います」(改善提案の形にする)
「見ずらい」が広まっている理由
「見ずらい」は誤字と言いましたが、なぜこれほど広まっているのでしょうか。
主な理由は「ずらす」という動詞との混同です。
「位置をずらす」「話題をずらす」など、「ずらす」という動詞は日本語によく登場します。
これと「づらい」が混ざり、「見ずらい」という形が生まれてしまったと考えられます。
また、発音が「みずらい」でも「みづらい」でも同じ音になるため、聞き取りだけでは正誤の判断がつきません。
テキストを打つ段階でどちらを選ぶかは、知識に依存します。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 「見づらい」が正解、「見ずらい」は誤字
- 語源は「見る + 辛い(つらい)」→「見辛い(みづらい)」
- 「〇〇づらい」はすべて同じ法則で「づらい」が正解
- 「見づらい」= 感覚的・心理的につらい、「見にくい」= 物理的に困難
- ビジネスメールでは「見づらい資料」はOK。相手の資料を指摘するときは言い回しに注意
ビジネスの場では言葉の正確さが信頼につながります。
「見づらい」をしっかり使いこなせるようになると、文章全体への信頼感も上がります。
ぜひ今日から意識してみてください。

