「分からない」「解らない」「判らない」の簡単な意味の違いまとめ
分からない、解らない、判らないってどれも「わからない」と読みます。でも、使い分けされていることもけっこうありますよね。
普通に「分からない」だけ使っておいてくれよっ!とも思いますが、なかなかそうもいかないんですよね。
文書や小説、ニュースなどでの「わからない」の使い分けが分かるように、簡単に意味の違いをご紹介します。
分からない
- ものごとがもやもやしている状態
- はっきりしていない状態
解らない
- 「分からない」よりもより複雑な状態
- 理解できない状態
判らない
- 判断ができない状態
- 区別できな状態
簡単に区別してみましたが、実際のところ「分からない」が万能です(笑)
解らない・判らないは、前後の文脈や意図を絶対に分かって欲しい!というときに使うだけでもいいでしょう。
また物語や小説を書くときは、3つの「わからない」を上手に使い分けできるようにしておけばいいですね。
漢字を使い分けることで、読者の理解をより深めることができます。
「分からない」の意味・例文
「分からない」はほとんどの場合に使うことができます。
ものごとがもやもやしているとき、理解ができないとき、判断がつかないときなど、多くの状況で使えます。
迷ったらこの「分からない」を使っておけばOKです。
分からない・解らない・判らないの使い分けが分からなくて「わからない」としてしまいたい!でも、そうもいかない状況って多いですよね。
仕事の文書であったり、子どもに教えるときだったり、ひらがなを使えない場面では「分からない」を使いましょう!
また特殊な使い方として、人の性格について表現するときにも使います。ぜひ例文をチェックしてみてください。
例文
- この数学の問題は難しくて分からない。
- 遠すぎて、あそこにいるのが誰なのか分からない。
- 今となっても、あの決断が正しかったかどうか分からない。
- バッタとイナゴの違いが分からない。
- この事例は複雑すぎて、分からないところが分からない。
- あいつは話が分からないやつだ。
- あの人は冗談が分からない人ですね。
「解らない」の意味・例文
「解らない」は「分からない」よりも複雑なことがらに対して使います。
「理解」という言葉があるように、難しいこと・複雑なことについて分からないときに使います。無理に使わなくても「分からない」で十分です。
かなり難しいことに対処しているんだよ、難解な事象に直面しているんだよ、ということを表現したいときにあえて使うのがおすすめです。
例文
- 部長の言っていることが難しすぎて意味が解らない。
- 犯人は誰なのか、事象が複雑で解らない。
- この絵は昔から何を言いたいのかまったく解らない。
「判らない」の意味・例文
「判らない」は区別や判断が付かないときに使います。解らないと同様に「分からない」で十分に代用できます。
「解らない」よりも使い方がなかなか難しい言葉だと言えます。なので、使うときには注意が必要です。
あえて使うなら、「ここで使うのはこの『判らない』でなきゃだめだ!」というときに使ってみてください。
例文
- どのりんごがどの銘柄なのか、まったく判らない。
- これだけの情報があると、どれが正しいか判らない。
- こんなに操作しているのに、犯人が男か女かさえ判らない。
「分からない」「解らない」「判らない」の漢字の意味の違い
分からない・解らない・判らないの3種類の「わからない」を使いこなすならば、使われている漢字の意味をしっかり理解してみるといいかもしれません。
分・解・判のそれぞれの漢字の意味をご紹介してみます。より「わからない」を理解したいなら、ぜひぜひ見てみてください。
分
- 全体をいくつかにわける、別々にする、別々になる
- 見わける、わかる、明らかにする
- 理解する
解
- ときほぐす、ばらばらにする
- 物事の筋道や意味がはっきりとわかる
- とき明かす
判
- 区別する
- 見分ける
- 分かる、はっきりさせる
どの漢字にも「分ける」とか「別々にする」とか「明らかにする」という意味があります。
漢字の意味を見てみると感じるかもしれませんが、やっぱり「分」は軽くて広いイメージじゃないですか?「
解」は複雑なものをばらばらにして、ほぐしていくイメージ。難しいことが元にあるイメージですよね。
「判」は区別とか、見分けるという分別という感じがありますよね。
それぞれの漢字の意味を理解することで、「分からない」「解らない」「判らない」の使い分けがしやすくなりますね。
「分からない」「解らない」「判らない」を上手に使い分けよう♪
いかがだったでしょうか。
「分からない」「解らない」「判らない」の3種類の「わからない」の意味・使い方・使い分けの方法は分かりました?
少しは理解の足しになりましたでしょうか?
この3種類の「わからない」の使い分けは、なんとなくニュアンスで使い分けている部分はなんですよね。
なかなか文字にしにくいところではありました。
今回の記事で分かってもらえたり、なんとなく理解が進んだのであればうれしいです!