日本三名泉とは?読み方・由来・草津・有馬・下呂の特徴を徹底解説【2026年版】

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「日本三名泉ってどこのこと?」「読み方は?」「なぜこの3つが選ばれたの?」

 

そんな疑問をまとめて解決します。

 

日本三名泉(にほんさんめいせん)とは、草津温泉・有馬温泉・下呂温泉の3つを指すのが現在の一般的な定義です。

「日本三大名泉」と呼ばれることもあり、どちらも同じ意味で使われています。

 

この記事では、三名泉の由来や各温泉の特徴に加え、枕草子に登場する「もうひとつの三名泉」や、別府温泉が含まれない理由まで徹底解説します。

 

日本三名泉の読み方と意味

「日本三名泉」の読み方は「にほんさんめいせん」です。

「日本三大名泉(にほんさんだいめいせん)」とも呼ばれ、どちらも同じ草津・有馬・下呂の3温泉を指します。

 

3つの温泉の読み方も確認しておきましょう。

 

温泉名 読み方 所在地
草津温泉 くさつおんせん 群馬県吾妻郡草津町
有馬温泉 ありまおんせん 兵庫県神戸市北区
下呂温泉 げろおんせん 岐阜県下呂市

 

日本三名泉の由来・発祥の地はどこ?

日本三名泉のルーツは室町時代にさかのぼります。

1489年(延徳元年)、室町時代の禅僧・詩人である万里集九(ばんりしゅうく)が、下呂温泉を訪れたさいに著した詩集『梅花無尽蔵(ばいかむじんぞう)』の中で、草津・有馬・下呂の3つを名湯として紹介しました。

これが「日本三名泉」の発祥の地・発祥の記録とされています。

 

その後、江戸時代の儒学者・林羅山(はやしらざん)がこの3つの温泉を「天下の三名泉」として改めて称えたことで、三名泉の呼び名が全国に広まりました。

万里集九→林羅山という2段階で権威が積み重なり、現在の「日本三名泉」という格付けが定着しています。

 

なぜ草津・有馬・下呂が選ばれたのか

「なぜこの3つなの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

明確な選定基準は残されていませんが、泉質の優秀さ・歴史の古さ・全国的な知名度が共通した理由と考えられています。

草津温泉は日本最大級の自然湧出量と強い殺菌力で古来から「薬湯」として名高く、有馬温泉は神功皇后・豊臣秀吉など歴代の権力者が愛した千年以上の歴史を持ちます。

下呂温泉は「美人の湯」として名高いアルカリ性の滑らかな湯が特徴で、飛騨の山深い地にありながら室町時代から全国にその名を轟かせていました。

 

室町・江戸時代の旅人にとって「行ける距離にある」「泉質が群を抜いている」「文化人が絶賛している」という条件が重なった3つが、自然と三名泉として定着していったと言えるでしょう。

 

① 草津温泉(群馬県)

日本三名泉 草津温泉

草津温泉は日本を代表する温泉地として、自然湧出量日本一(毎分3万2,000リットル以上)を誇ります。

湯の町のシンボル「湯畑(ゆばたけ)」周辺には共同浴場や飲食店が立ち並び、温泉情緒たっぷりの街歩きが楽しめます。

草津温泉の泉質と効能

泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。

強い酸性(pH約2)は殺菌力が高く、皮膚病・水虫・慢性皮膚炎への効能が有名です。

「草津の湯は恋の病以外は何でも治す」という言い伝えが古くから残るほど、湯の力が信じられてきました。

草津温泉のアクセス

・JR吾妻線「長野原草津口駅」からバスで約25分
・東京(上野)から特急草津・四万号で約2時間30分
・関越道・渋川伊香保ICから約1時間15分

 

② 有馬温泉(兵庫県)

日本三名泉 有馬温泉

有馬温泉は日本書紀にも登場する最古の温泉のひとつで、神功皇后・舒明天皇・豊臣秀吉が訪れたと記録されています。

六甲山の北側、神戸市内に位置しながら別世界のような温泉街の風情が魅力です。

有馬温泉の泉質と効能

有馬温泉の最大の特徴は「金泉(きんせん)」と「銀泉(ぎんせん)」の2種類の源泉を持つことです。

金泉は鉄分・塩分を豊富に含む赤褐色の湯で、疲労回復・神経痛・冷え性に効果があるとされます。

銀泉は炭酸泉・ラジウム泉などの無色透明の湯で、神経痛や消化器系への効能が知られています。

2種類の異なる泉質を一度に楽しめるのは、日本全国でも有馬だけという希少性があります。

有馬温泉のアクセス

・神戸電鉄「有馬温泉駅」下車すぐ
・新神戸駅から神戸市営地下鉄+神戸電鉄で約30分
・大阪梅田から阪急+神戸電鉄で約1時間

 

③ 下呂温泉(岐阜県)

日本三名泉 下呂温泉

下呂温泉は飛騨川沿いに広がる閑静な温泉地で、「美人の湯」として全国的に有名です。

名古屋・大阪からのアクセスが良く、年間を通じて多くの観光客が訪れます。

下呂温泉の泉質と効能

泉質はアルカリ性単純温泉(pH9.2)です。

なめらかでとろみのある湯が肌をしっとりと包み、入浴後は「つるつる肌」になると評判です。

肌への刺激が少ないため、肌が弱い方や子どもにも入りやすい湯質です。

 

無料で楽しめる「噴泉池(ふんせんち)」の足湯は下呂温泉を代表するスポットで、飛騨川の絶景を眺めながら湯に足をつけられます。

下呂温泉のアクセス

・JR高山本線「下呂駅」下車、徒歩約5分
・名古屋から特急ひだで約1時間40分
・東海北陸道・飛騨清見ICから約40分

 

枕草子にも「三名泉」が登場する?榊原温泉との関係

実は日本三名泉には、林羅山・万里集九とは別にもうひとつの定義があります。

それが「枕草子(まくらのそうし)の三名泉」です。

平安時代の随筆家・清少納言が著した枕草子(能因本・第117段)には、こんな一節があります。

 

「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」

 

この「ななくりの湯」が現在の三重県津市に位置する榊原温泉(さかきばらおんせん)にあたると有力視されています。

「七栗(ななくり)の湯」とも呼ばれ、清少納言が真っ先に名を挙げた温泉として、榊原温泉では今も大きな誇りとされています。

 

枕草子の三名泉は「ななくりの湯(榊原温泉)・有馬の湯・玉造の湯(島根県)」であり、有馬温泉だけが2つの定義に共通して登場する名湯です。

 

なぜ別府温泉は日本三名泉に入らないの?

「泉源数・湧出量ともに日本一の別府が三名泉に入らないのはおかしい」という声をよく聞きます。

 

その理由は、日本三名泉の選定が室町〜江戸時代に行われたものだからです。

別府温泉(大分県)は確かに規模において日本最大ですが、当時は現在ほど広く知られておらず、万里集九・林羅山の知識・見聞には入っていませんでした。

 

別府は現代の評価では「日本三大温泉地」(熱海・別府・白浜)のひとつとして認められており、スケールの大きさや観光地としての魅力は日本トップクラスです。

「三名泉=歴史と泉質で選ばれた名湯」「三大温泉地=観光規模で評価された温泉地」と区別して理解すると、別府の位置づけがすっきりします。

 

日本三名泉・3温泉を比較一覧

温泉名 所在地 泉質 特徴 都市からの距離
草津温泉 群馬県 酸性・含硫黄塩化物泉 自然湧出量日本一・殺菌力の強い薬湯 東京から約2時間30分
有馬温泉 兵庫県神戸市 含鉄塩化物泉+炭酸泉ほか 金泉・銀泉の2種類・千年以上の歴史 大阪から約1時間
下呂温泉 岐阜県下呂市 アルカリ性単純温泉 美人の湯・とろみのある肌触り・足湯無料 名古屋から約1時間40分

 

日本三古湯との違いは?

「日本三名泉」とよく混同されるのが「日本三古湯(にほんさんことう)」です。

三古湯とは歴史の古さで選ばれた温泉で、道後温泉・有馬温泉・白浜温泉の3つを指します。

 

三名泉と三古湯には有馬温泉が共通して登場しますが、選定の基準がまったく異なります。

三名泉は「泉質・知名度・文化人の評価」、三古湯は「歴史の古さ」です。

 

日本三古湯の詳しい解説はこちらをご覧ください。

日本三古湯とはどこ?道後・有馬・白浜の歴史と見どころを解説

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まとめ

日本三名泉について改めて整理します。

 

・日本三名泉(日本三大名泉)は草津温泉・有馬温泉・下呂温泉の3つ
・読み方は「にほんさんめいせん」または「にほんさんだいめいせん」
・発祥は室町時代の詩人・万里集九、江戸時代に林羅山が広めた
・枕草子には別の三名泉が登場し、榊原温泉(ななくりの湯)が真っ先に挙げられている
・別府は三名泉に含まれないが「日本三大温泉地」のひとつとして別格の規模を誇る
・日本三名泉と混同されやすい「日本三古湯」は歴史の古さで選ばれた別の格付け

 

草津・有馬・下呂のいずれも、泉質・歴史・情緒の三拍子が揃った日本を代表する名湯です。

ぜひ一湯ずつ訪れて、その魅力を直に体感してみてください。

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