日本語は異口同音の言葉がたくさん!漢字も意味も違いますよね。その代表的なものが「つとめる」。
ということで、「つとめる」についてご紹介していきます!
つとめるには主に3種類
「つとめる」には主に3種類の漢字と意味があります。それがこちら。
- 務める
- 勤める
- 努める
どれも「つとめる」。送り仮名は「める」。統一感が美しいですね。
では、それぞれの「つとめる」をどう使っていくのか、使い分けていくのか、それぞれについてご紹介していきます。
務めるの意味や使い方。例文
まずは「務める」です。意味はこちら。
- ある役目・役割・地位を受け持つ
例えば「進行役を務める」とか、「このたび、社長を務めることとなりました」とか。このように使います。
その他の例文をご紹介します。
- シン・エヴァンゲリオンの総監督を務めたのは、庵野秀明さんです。
- このたび、司会を務めることとなりました、つばきと申します。
- あの人は部長を務めるのに適している。
とにかく、役割や任務、地位やポジションなどを受け持つ、というときに使います。
勤めるの意味や使い方。仕事ならこれ
2つ目の「勤める」です。勤めるの意味がこちら。
- 役所や会社などに行って仕事をすること。職員として働くこと。
会社や企業などで、働くときに使うのが「勤める」です。
例えば「出勤」という言葉がありますね。これがポイント。
他にも「勤務」という言葉もあります。ですが、勤務はどちらも「つとめる」と読む漢字です。なので、「出勤」を覚えることをおすすめします。
あとは「勤続」なんかもいいかもです。勤続年数というと、その会社や企業で働いた年数ですから。
例文をご紹介します。
- 私の父は、○○株式会社に勤めている。
- あなたの勤めている会社ってどこにあるの?
実際にこれくらいの用法しかありません。一番分かりやすいのが、この勤めるかもしれません。
努めるのとは。意味や使い方や例文
3つ目の「努める」。この努めるの意味がこちら。
- 努力して行う。力を尽くしてがんばる。
- 無理をして行う。我慢して行う。
「努力」の努ですから、これも分かりやすいですね。がんばってするとか、一生懸命するとか。そんな意味があるつとめるです。
例文はこちら。
- 毎晩、日記を書くように努めている。
- 何ごとにも全力で取り組むように努めています。
- 期待に答えられるよう努めます。
使い分けるポイントは、一生懸命感とか努力感とかがあるかどうか、です。
つとめるには「勉める」もある。意味・例文・使い方
つとめるには「勉める」という漢字が使われることもあります。
あくまでメジャーなのは「務める」「勤める」「努める」の3種類ですが、まれに「勉める」も使われます。
実は意味は「努める」と同じです。がんばってするとか、無理をしてするとか。そういう意味です。
なので、「努める」が使われることが多いですね。無理に勉めるを覚える必要はないです。
何かの文章で出てきたときに「努めると同じだな」と思えればOKです。
勉強の勉ですから、一生懸命する、我慢してする、ということが連想できれば問題ないですね!
例文はこんな感じに。
- お客様を全力でサポートできるように勉めます。
- テストがあるので、家庭学習に勉めています。
読んで理解できればいいです。無理に自分で使う必要はないです。
「つとめる」は一度理解すれば大丈夫です!
「つとめる」は一度理解できれば問題ないです。簡単な部類の同音異義語です。
一番楽な使い分け方は、消去法だと思います。
企業などで働く「勤める」と、努力する「努める」。
まずこの2つを理解しておいて、この2つに当てはまらないものが「務める」と考えるのが一番簡単じゃないでしょうか。
熟語などを使って、連想ゲーム的に覚えるといいですよ。
ポイントは「出勤」「努力」です。ぜひお試しください!