すすめる、って意外といくつもあるんですよね。代表的なのは、勧める、薦める、進めるの3つです。
それぞれの使い方をご紹介していきますね。
勧めるの意味や違い、例文
最初は「勧める」です。意味がこちら。
- 相手に対して、そうするように言う。うながす。
例文としてはこんな感じです。
- この後の予定が詰まっているので、早めに食事をするように勧めた。
- このゲームはすごくおもしろい!次はこのゲームを買うことを勧めるよ!
- ぜひ私たちのサークルに入ってくれるよう勧めます。
「勧める」は行為をうながすという意味です。
例えば「勧誘」なんかは、してもらえるように誘うってことですよね。
ということで、「行為」「動作」をポイントにすれば使いやすいでしょう。
薦めるの意味、使い方、例文
次に「薦める」です。意味はこの通り。
- (人や物を)推薦する。推す。
行為をうながすのが「勧める」で、こちらは人や物を「薦める」というときに使います。
というところから例文はこうなります。
- 海外旅行の行き先として、ニュージーランドを薦めた。
- 次の会長に誰がふさわしいか聞かれたので、Aさんを薦めておいた。
- おもしろいゲームを聞かれたので、最新のこのゲームを薦めた。
- どのサークルがいいか相談されたので、彼のサークルを薦めた。
例文の3つ目のゲームの件と、4つ目のサークルの件は「勧める」の例文と対比させてみました。
勧めるの方は、買うという行為、入会という行為を勧めています。
一方、薦めるの方は、あるゲームやあるサークルという「物」を薦めています。
行為なのか、人・物なのか、というところが分かれ道となります。
ただ、最近では「薦める」は人を推薦するときに使って、物は「勧める」を使うという解釈もあるようです。
時代によって変わるのが、おもしろくもありややこしくもあります。
進めるは簡単ですね
最後に「進める」。これは簡単!
- 前に出す。前に動かす。
- 階級や地位、ポジションを上げる、高める。
- 物事を進化・進歩させる。
- 物事をはかどらせる。
簡単とは思いつつも、調べてみるといろんな使い方がありますね。
それぞれの例文をご紹介します。
- サイコロを振って、コマを進める。
- 出世競争に勝って、部長まで進んだ。
- プロジェクトを一気に進める。
- 会議が白熱して、ぜんぜん進まない。
使い方としてはまったく問題ないんじゃないでしょうか。
熟語もたくさんありますよね。
- 進行
- 進出
- 進化
- 進歩
- 進捗
考えたりこだわったりすると、意味としてはいろいろ出てきますが、特に問題なく使えると思います!
奨めるという漢字もあります。意味や例文
「すすめる」を調べてみると「奨める」という漢字が使われることもあるようです。めったに使われることはないですが。
意味は「勧める」と同じです。行為・動作をうながす、というやつですね。
熟語でも「勧奨」と使われることもあります。
「奨める」という漢字は使うことはほぼありません。
文章で出てきたときに「勧める」と同じ意味だな」ということが理解できていればOKです。
勧めると薦めるがちょっとややこしいか!?
すすめるについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
一番簡単な「進める」は問題ないとして、ややこしいのは「勧める」と「薦める」ですね。
でも、なんとなく分かっていただけたのではないでしょうか。
「勧める」は行為や動作、「薦める」は人や物。そこが理解できていれば問題ないと思います!
一度理解できれば、使うのも問題ないと思うので、ぜひしっかり理解してみてください!