将棋には現在8つのタイトル戦があります。
「竜王と名人、どっちが格上なの?」「賞金はいくらもらえるの?」と疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、8大タイトルの序列・賞金・スポンサーを一覧でまとめ、さらに永世称号の取得条件や現在の資格保有者まで徹底解説します。
将棋のタイトル戦とは?全部でいくつある?
将棋のタイトル戦とは、日本将棋連盟が主催するトップ棋士によるシリーズ対局のことです。
現在は竜王・名人・叡王・王位・王座・棋聖・棋王・王将の8タイトルがあります。
かつては7冠でしたが、2017年に叡王戦がタイトル戦に昇格して現在の8冠体制になりました。
2023年には藤井聡太が史上初の八冠同時制覇を達成し、大きな話題となりました。
8大タイトルの序列と読み方一覧
タイトルには「序列」があり、主に賞金額の高さで決まります。
序列が高いほど格式が高く、タイトル戦の日数や対局条件も豪華になります。
| 序列 | タイトル名 | 読み方 | 主催・スポンサー |
|---|---|---|---|
| 1位 | 竜王 | りゅうおう | 読売新聞社・日本将棋連盟 |
| 2位 | 名人 | めいじん | 毎日新聞社・朝日新聞社・日本将棋連盟 |
| 3位 | 叡王 | えいおう | 不二家・日本将棋連盟 |
| 4位 | 王位 | おうい | 新聞三社連合・伊藤園・日本将棋連盟 |
| 5位 | 王座 | おうざ | 日本経済新聞社・日本将棋連盟 |
| 6位 | 棋聖 | きせい | 産業経済新聞社・ヒューリック・日本将棋連盟 |
| 7位 | 棋王 | きおう | 共同通信社・コナミグループ・大塚製薬 |
| 8位 | 王将 | おうしょう | ALSOK・日本将棋連盟 |
※序列は2026年6月時点。棋聖戦は2025年度の賞金増額により6位に昇格しました。
賞金一覧【2026年版】高い順ランキング
将棋の賞金額は基本的に非公開です。
ただし、竜王戦・棋聖戦は公式に発表されており、それ以外は報道・関係者情報をもとにした推定値が広く知られています。
| 順位 | タイトル | 優勝賞金(推定含む) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 竜王 | 4,400万円 | 公式発表あり |
| 2位 | 棋聖 | 4,000万円+特別賞1,000万円 | 2025年度から増額・公式発表あり |
| 3位 | 叡王 | 約1,900万円(推定) | 非公開 |
| 4位 | 名人 | 約1,500万円(推定) | 非公開 |
| 5位 | 王位 | 約1,200万円(推定) | 非公開 |
| 6位 | 王将 | 約1,200万円(推定) | 非公開 |
| 7位 | 王座 | 約800万円(推定) | 非公開 |
| 8位 | 棋王 | 約700万円(推定) | 非公開 |
賞金の序列と「格式の序列」は必ずしも一致しない点に注意が必要です。
たとえば棋聖戦は格式序列6位ですが、賞金額では竜王に次ぐ2位になっています。
賞金はどこから出ているの?(スポンサーの仕組み)
将棋タイトル戦の賞金は、主催新聞社・スポンサー企業が負担しています。
タイトル戦の対局は新聞各社が観戦記を独占掲載する権利と引き換えに、賞金を提供する仕組みになっています。
叡王戦は新聞社ではなくお菓子メーカーの不二家がスポンサーという異色の存在です。
2017年にドワンゴ(ニコニコ動画)の主催でスタートしたタイトル戦で、2024年から不二家に主催が移りました。
現在のタイトル保持者(2026年6月時点)
| タイトル | 保持者 |
|---|---|
| 竜王 | 藤井聡太 |
| 名人 | 藤井聡太 |
| 叡王 | 伊藤匠 |
| 王位 | 藤井聡太 |
| 王座 | 伊藤匠 |
| 棋聖 | 藤井聡太 |
| 棋王 | 藤井聡太 |
| 王将 | 藤井聡太 |
藤井聡太が六冠を保持し、伊藤匠が叡王・王座の二冠を保持しています。
永世称号とは?取得条件まとめ
永世称号とは、タイトルを一定回数獲得した棋士に贈られる特別な称号です。
原則として引退後に名乗ることができますが、特例として現役中に名乗ることが認められた棋士もいます。
8タイトルそれぞれに設けられており、条件はタイトルによって異なります。
| 永世称号 | 対応タイトル | 取得条件 |
|---|---|---|
| 永世竜王 | 竜王 | 連続5期 または 通算7期 |
| 永世名人 | 名人 | 通算5期 |
| 永世叡王 | 叡王 | 通算5期(2023年制定) |
| 永世王位 | 王位 | 連続5期 または 通算10期 |
| 名誉王座 | 王座 | 連続5期 または 通算10期 |
| 永世棋聖 | 棋聖 | 通算5期 |
| 永世棋王 | 棋王 | 連続5期 |
| 永世王将 | 王将 | 通算10期 |
永世棋王は「連続5期のみ」という最も厳しい条件で、途中でタイトルを失うとリセットされます。
永世王将は通算10期という高いハードルで、歴代でも大山康晴・羽生善治の2名しか達成していません。
永世称号の資格保有者・現保有者一覧
現在、永世称号の資格を持つ棋士は以下の通りです(2026年6月時点)。
| 棋士名 | 保有する永世称号 | 備考 |
|---|---|---|
| 羽生善治 | 永世竜王・十九世名人・永世王位・名誉王座・永世棋聖・永世棋王・永世王将 | 史上初の永世七冠。引退後に名乗る予定 |
| 谷川浩司 | 十七世名人 | 現役中に特例で名乗ることを許可された |
| 森内俊之 | 十八世名人(資格) | 引退後に名乗る予定 |
| 渡辺明 | 永世竜王・永世棋王 | 引退後に名乗る予定 |
| 藤井聡太 | 永世竜王・永世王位・永世棋聖(資格) | 現役のため引退後に名乗る。今後さらに増える可能性大 |
引退した棋士では、中原誠(十六世名人)がいます。
また大山康晴十五世名人・永世王将など故人となった永世称号保有者も将棋史に名を刻んでいます。
まとめ
将棋の8大タイトル戦について改めて整理します。
・タイトルの序列は竜王>名人>叡王>王位>王座>棋聖>棋王>王将の順
・賞金は竜王戦の4,400万円が最高で、多くは非公開(推定値)
・棋聖戦は2025年度の賞金増額で序列6位ながら賞金は2位に浮上
・永世称号は引退後に名乗るのが原則。条件はタイトルによって異なる
・羽生善治は史上唯一の永世七冠資格保有者
・藤井聡太はすでに3つの永世称号資格を持ち、今後も増える可能性が高い

