棋王戦は将棋の八大タイトル戦のひとつで、五番勝負は毎年2月から3月にかけて行われます。
読み方は「きおうせん」です。
いまの棋王は藤井聡太さん。
第48期から第51期まで4連覇中で、次の第52期を防衛すると連続5期となり、永世棋王の資格に届きます。
その第52期は2026年9月7日の時点で挑戦者決定トーナメントの真っ最中。
五番勝負は2027年2月から3月に行われます。
この記事では、第52期の日程・予選・挑戦者決定トーナメントの状況と、第51期の結果をまとめました。
あわせて第1期からの歴代棋王の一覧、持ち時間やおやつ、ABEMAでの中継といった棋戦そのものの話も置いてあります。
棋王戦2027(第52期)五番勝負の日程と会場
第52期の五番勝負は、2027年2月から3月に行われます。
2026年9月7日の時点で発表されているのは、第1局の開催地だけです。
第1局は2027年2月、静岡県焼津市。
2026年5月15日に決まったと報じられました。
日付と会場の施設名は、まだ出ていません。
| 棋戦名 | 第52期 棋王戦コナミグループ杯 |
| 五番勝負の時期 | 2027年2月〜3月 |
| 棋王 | 藤井聡太(第48期〜第51期の4連覇中) |
| 挑戦者 | 未定(挑戦者決定トーナメント進行中) |
| 第1局 | 2027年2月・静岡県焼津市 |
| 第2局〜第5局 | 未発表 |
| 持ち時間 | 各4時間・1日制 |
焼津市は棋王戦とは縁のある土地で、第42期(2017年2月5日)と第47期(2022年2月6日)の第1局が指されています。
第47期から数えると、5年ぶりの静岡県開催です。
藤井聡太さんにとっては、棋王戦で静岡県に入るのが初めてです。
残りの4局については、過去3期の並びが参考になります。
第49期〜第51期の日程と会場
直近3期の五番勝負は、こういう日程で組まれていました。
| 局 | 第51期(2026年) | 第50期(2025年) | 第49期(2024年) |
| 第1局 | 2月8日(日) 道後温泉ふなや 愛媛県松山市 |
2月2日(日) 文化プラザかるぽーと 高知県高知市 |
2月4日(日) 新川文化ホール 富山県魚津市 |
| 第2局 | 2月21日(土) 北國新聞会館 石川県金沢市 |
2月22日(土) 北國新聞会館 石川県金沢市 |
2月24日(土) 北國新聞会館 石川県金沢市 |
| 第3局 | 3月1日(日) 新潟グランドホテル 新潟県新潟市 |
3月2日(日) 新潟グランドホテル 新潟県新潟市 |
3月3日(日) 新潟グランドホテル 新潟県新潟市 |
| 第4局 | 3月15日(日) 日光きぬ川スパホテル三日月 栃木県日光市 |
3月16日(日) 日光きぬ川スパホテル三日月 栃木県日光市 |
3月17日(日) 日光きぬ川スパホテル三日月 栃木県日光市 |
| 第5局 | 3月29日(日) 有隣荘 鳥取県鳥取市 |
3月26日(水) 長野ホテル犀北館 長野県長野市 |
3月26日(火) 東郷神社 東京都渋谷区 |
第1局は2月上旬、最終局は3月下旬。
このあたりが例年の形です。
おもしろいのは真ん中の3局で、第2局は北國新聞会館、第3局は新潟グランドホテル、第4局は日光きぬ川スパホテル三日月が3期続いています。
第52期もそうなるかは、発表を待ちましょう。
第52期の挑戦者決定トーナメント

挑戦者決定トーナメントには32人が出場します。
内訳は予選を勝ち上がった8人と、予選が免除される24人です。
2026年9月7日の時点で、勝ち残っているのは次の12人。
- 古賀悠聖 六段
- 藤本渚 七段
- 渡辺明 九段
- 佐藤天彦 九段
- 豊島将之 九段
- 大石直嗣 七段
- 糸谷哲郎 九段
- 伊藤匠 二冠
- 千葉幸生 七段
- 石井健太郎 七段
- 阿久津主税 八段
- 青嶋未来 七段
対戦カードが決まっているのはこの5局です。
| 対戦カード | 備考 |
| 藤本渚 - 渡辺明 | 勝者が古賀悠聖と対戦 |
| 佐藤天彦 - 豊島将之 | |
| 大石直嗣 - 糸谷哲郎 | |
| 千葉幸生 - 石井健太郎 | 勝者が伊藤匠と対戦 |
| 阿久津主税 - 青嶋未来 |
古賀悠聖さんと伊藤匠さんは、すでに1回戦・2回戦を突破して次の相手を待っている状態です。
ここまでで大きかったのは、9月3日の青嶋未来さん対増田康宏さんです。
増田康宏さんが敗退し、3期連続の挑戦は消えました。
増田康宏さんは第50期・第51期と2期続けて藤井聡太さんに挑んでいて、第51期は五番勝負を最終局まで持ち込んでいます。
タイトル戦の常連である永瀬拓矢さんは阿久津主税さんに、菅井竜也さんは千葉幸生さんに敗れて、すでにトーナメントを去りました。
敗者復活戦があるのが棋王戦の特徴
棋王戦の挑戦者決定トーナメントには、独特の仕組みがあります。
ベスト4に残ると、1敗しても終わりません。
ベスト4以上は2敗するまで敗退にならないという2敗失格システムです。
負けた棋士は敗者復活戦にまわり、そこを勝ち上がると挑戦者決定戦に出られます。
ただし敗者復活組は、挑戦者決定戦で2連勝しないと挑戦権を取れません。
そのため挑戦者決定戦は二番勝負の形になります。
勝ち上がってきた側は1勝すればいい。
敗者復活組は2連勝が必要。
このハンデがあるので、ベスト4に一番乗りする価値がとても大きい棋戦です。
第52期の予選
予選は8つのブロックに分かれていて、各ブロックの優勝者が挑戦者決定トーナメントに進みます。
第52期の予選を勝ち上がったのは、この8人でした。
| ブロック | 予選通過者 |
| 1組 | 行方尚史 九段 |
| 2組 | 深浦康市 九段 |
| 3組 | 阿久津主税 八段 |
| 4組 | 吉池隆真 四段 |
| 5組 | 千葉幸生 七段 |
| 6組 | 藤本渚 七段 |
| 7組 | 古賀悠聖 六段 |
| 8組 | 井上慶太 九段 |
予選の持ち時間も各4時間で、こちらはチェスクロックを使います。
この8人のうち、古賀悠聖さん・藤本渚さん・千葉幸生さん・阿久津主税さんの4人が、9月7日の時点でまだ残っています。
予選から勝ち上がった棋士が半分残っているわけで、シード勢もうかうかしていられません。
第51期(2026年)の結果
第51期は藤井聡太さんが3勝2敗で防衛し、4連覇を達成しました。
挑戦者は増田康宏さんです。
| 局 | 日程 | 対局場 | 勝者 |
| 第1局 | 2026年2月8日(日) | 道後温泉ふなや(愛媛県松山市) | 増田康宏 |
| 第2局 | 2026年2月21日(土) | 北國新聞会館(石川県金沢市) | 藤井聡太 |
| 第3局 | 2026年3月1日(日) | 新潟グランドホテル(新潟県新潟市) | 増田康宏 |
| 第4局 | 2026年3月15日(日) | 日光きぬ川スパホテル三日月(栃木県日光市) | 藤井聡太 |
| 第5局 | 2026年3月29日(日) | 有隣荘(鳥取県鳥取市) | 藤井聡太 |
第3局を終えた時点で1勝2敗。
藤井聡太さんはカド番に追い込まれていました。
そこから第4局・第5局を連取しての防衛です。
この4連覇で、藤井聡太さんは永世棋王の資格まであと1期に迫りました。
条件は連続5期なので、第52期を防衛すればそのまま資格獲得となります!
歴代棋王の一覧(第1期〜第51期)
棋王戦は1975年度に第1期が開催されました。
その前の1974年度には第1回として大会が行われていて、公式の一覧にも残っています。
第1期は三者リーグ、その前の第1回はトーナメント。
いまの五番勝負の形とは違うやり方でした。
年は年度の表記です。
第51期なら2025年度で、五番勝負は2026年の2月から3月に行われた、という読み方をします。
| 期 | 年度 | 棋王 | 成績 | 相手 |
| 51 | 2025 | 藤井聡太 | 3−2 | 増田康宏 |
| 50 | 2024 | 藤井聡太 | 3−0 | 増田康宏 |
| 49 | 2023 | 藤井聡太 | 3−0(1持将棋) | 伊藤匠 |
| 48 | 2022 | 藤井聡太 | 3−1 | 渡辺明 |
| 47 | 2021 | 渡辺明 | 3−1 | 永瀬拓矢 |
| 46 | 2020 | 渡辺明 | 3−1 | 糸谷哲郎 |
| 45 | 2019 | 渡辺明 | 3−1 | 本田奎 |
| 44 | 2018 | 渡辺明 | 3−1 | 広瀬章人 |
| 43 | 2017 | 渡辺明 | 3−2 | 永瀬拓矢 |
| 42 | 2016 | 渡辺明 | 3−2 | 千田翔太 |
| 41 | 2015 | 渡辺明 | 3−1 | 佐藤天彦 |
| 40 | 2014 | 渡辺明 | 3−0 | 羽生善治 |
| 39 | 2013 | 渡辺明 | 3−0 | 三浦弘行 |
| 38 | 2012 | 渡辺明 | 3−1 | 郷田真隆 |
| 37 | 2011 | 郷田真隆 | 3−1 | 久保利明 |
| 36 | 2010 | 久保利明 | 3−1 | 渡辺明 |
| 35 | 2009 | 久保利明 | 3−2 | 佐藤康光 |
| 34 | 2008 | 久保利明 | 3−2 | 佐藤康光 |
| 33 | 2007 | 佐藤康光 | 3−2 | 羽生善治 |
| 32 | 2006 | 佐藤康光 | 3−2 | 森内俊之 |
| 31 | 2005 | 森内俊之 | 3−1 | 羽生善治 |
| 30 | 2004 | 羽生善治 | 3−0 | 谷川浩司 |
| 29 | 2003 | 谷川浩司 | 3−1 | 丸山忠久 |
| 28 | 2002 | 丸山忠久 | 3−2 | 羽生善治 |
| 27 | 2001 | 羽生善治 | 3−1 | 佐藤康光 |
| 26 | 2000 | 羽生善治 | 3−1 | 久保利明 |
| 25 | 1999 | 羽生善治 | 3−1 | 森内俊之 |
| 24 | 1998 | 羽生善治 | 3−0 | 佐藤康光 |
| 23 | 1997 | 羽生善治 | 3−1 | 郷田真隆 |
| 22 | 1996 | 羽生善治 | 3−0 | 森下卓 |
| 21 | 1995 | 羽生善治 | 3−0 | 高橋道雄 |
| 20 | 1994 | 羽生善治 | 3−0 | 森下卓 |
| 19 | 1993 | 羽生善治 | 3−0 | 南芳一 |
| 18 | 1992 | 羽生善治 | 3−2 | 谷川浩司 |
| 17 | 1991 | 羽生善治 | 3−1 | 南芳一 |
| 16 | 1990 | 羽生善治 | 3−1 | 南芳一 |
| 15 | 1989 | 南芳一 | 3−0 | 大山康晴 |
| 14 | 1988 | 南芳一 | 3−2 | 谷川浩司 |
| 13 | 1987 | 谷川浩司 | 3(1持)2 | 高橋道雄 |
| 12 | 1986 | 高橋道雄 | 3−1 | 谷川浩司 |
| 11 | 1985 | 谷川浩司 | 3−0 | 桐山清澄 |
| 10 | 1984 | 桐山清澄 | 3−1 | 米長邦雄 |
| 9 | 1983 | 米長邦雄 | 3−1 | 森安秀光 |
| 8 | 1982 | 米長邦雄 | 3−0 | 大山康晴 |
| 7 | 1981 | 米長邦雄 | 3−2 | 森安秀光 |
| 6 | 1980 | 米長邦雄 | 3−1 | 中原誠 |
| 5 | 1979 | 中原誠 | 3−1 | 米長邦雄 |
| 4 | 1978 | 米長邦雄 | 3−2 | 加藤一二三 |
| 3 | 1977 | 加藤一二三 | 3−0 | 中原誠 |
| 2 | 1976 | 加藤一二三 | 3−0 | 大内延介 |
| 1 | 1975 | 大内延介 | 三者リーグによる | − |
| 第1回 | 1974 | 内藤國雄 | トーナメントによる | − |
51期で棋王になったのは16人です。
棋王の獲得期数ランキング
同じ人が長く持ち続ける棋戦で、上位2人だけで23期を占めています。
| 順位 | 棋士 | 獲得期数 | 獲得した期 |
| 1位 | 羽生善治 | 13期 | 第16〜27期、第30期 |
| 2位 | 渡辺明 | 10期 | 第38〜47期 |
| 3位 | 米長邦雄 | 5期 | 第4期、第6〜9期 |
| 4位 | 藤井聡太 | 4期 | 第48〜51期 |
| 5位 | 谷川浩司 | 3期 | 第11期、第13期、第29期 |
| 5位 | 久保利明 | 3期 | 第34〜36期 |
| 7位 | 加藤一二三 | 2期 | 第2〜3期 |
| 7位 | 南芳一 | 2期 | 第14〜15期 |
| 7位 | 佐藤康光 | 2期 | 第32〜33期 |
| 10位 | 大内延介 | 1期 | 第1期 |
| 10位 | 中原誠 | 1期 | 第5期 |
| 10位 | 桐山清澄 | 1期 | 第10期 |
| 10位 | 高橋道雄 | 1期 | 第12期 |
| 10位 | 丸山忠久 | 1期 | 第28期 |
| 10位 | 森内俊之 | 1期 | 第31期 |
| 10位 | 郷田真隆 | 1期 | 第37期 |
羽生善治さんの13期がトップ。
第16期から第27期まで12期続けて棋王でした。
第28期で丸山忠久さんに明け渡したあと、第30期でもう一度取り返しています。
2位の渡辺明さんは10期。
第38期から第47期まで、こちらは一度も手放さずに10連覇でした。
連覇の記録
3期以上の連覇はこれだけあります。
| 棋士 | 連覇 | 期 |
| 羽生善治 | 12連覇 | 第16〜27期(1990〜2001年度) |
| 渡辺明 | 10連覇 | 第38〜47期(2012〜2021年度) |
| 米長邦雄 | 4連覇 | 第6〜9期(1980〜1983年度) |
| 藤井聡太 | 4連覇 | 第48〜51期(2022〜2025年度・継続中) |
| 久保利明 | 3連覇 | 第34〜36期(2008〜2010年度) |
棋王戦は10連覇以上が2回出ている棋戦です。
棋王が入れ替わったのは19回だけ
第2期からの50期のうち、棋王が別の人に代わったのは19回です。
残りの31期は防衛成功。
いったん取ると長い棋戦だと、この数字によく出ています。
| 期 | 年度 | 奪取した棋士 | 明け渡した棋士 |
| 第2期 | 1976 | 加藤一二三 | 大内延介 |
| 第4期 | 1978 | 米長邦雄 | 加藤一二三 |
| 第5期 | 1979 | 中原誠 | 米長邦雄 |
| 第6期 | 1980 | 米長邦雄 | 中原誠 |
| 第10期 | 1984 | 桐山清澄 | 米長邦雄 |
| 第11期 | 1985 | 谷川浩司 | 桐山清澄 |
| 第12期 | 1986 | 高橋道雄 | 谷川浩司 |
| 第13期 | 1987 | 谷川浩司 | 高橋道雄 |
| 第14期 | 1988 | 南芳一 | 谷川浩司 |
| 第16期 | 1990 | 羽生善治 | 南芳一 |
| 第28期 | 2002 | 丸山忠久 | 羽生善治 |
| 第29期 | 2003 | 谷川浩司 | 丸山忠久 |
| 第30期 | 2004 | 羽生善治 | 谷川浩司 |
| 第31期 | 2005 | 森内俊之 | 羽生善治 |
| 第32期 | 2006 | 佐藤康光 | 森内俊之 |
| 第34期 | 2008 | 久保利明 | 佐藤康光 |
| 第37期 | 2011 | 郷田真隆 | 久保利明 |
| 第38期 | 2012 | 渡辺明 | 郷田真隆 |
| 第48期 | 2022 | 藤井聡太 | 渡辺明 |
第10期から第14期にかけては5期連続で棋王が交代していて、ここが一番荒れた時期です。
逆に第16期から第27期、第38期から第47期は、まったく動きませんでした。
挑戦者として五番勝負に登場した棋士
第2期からの50回の五番勝負に、挑戦者として出てきたのは27人です。
そのうち15人が棋王を奪い取っていて、のべ19回の交代につながりました。
2回以上挑戦したのはこの16人です。
| 棋士 | 挑戦回数 | 奪取 |
| 羽生善治 | 4回 | 2回(第16期・第30期) |
| 佐藤康光 | 4回 | 1回(第32期) |
| 谷川浩司 | 4回 | 3回(第11期・第13期・第29期) |
| 南芳一 | 3回 | 1回(第14期) |
| 中原誠 | 2回 | 1回(第5期) |
| 米長邦雄 | 2回 | 2回(第4期・第6期) |
| 森安秀光 | 2回 | なし |
| 大山康晴 | 2回 | なし |
| 高橋道雄 | 2回 | 1回(第12期) |
| 森下卓 | 2回 | なし |
| 郷田真隆 | 2回 | 1回(第37期) |
| 森内俊之 | 2回 | 1回(第31期) |
| 久保利明 | 2回 | 1回(第34期) |
| 渡辺明 | 2回 | 1回(第38期) |
| 永瀬拓矢 | 2回 | なし |
| 増田康宏 | 2回 | なし |
いちばん勝率がよかったのは谷川浩司さんで、4回の挑戦のうち3回で棋王を奪っています。
一方、佐藤康光さんは4回挑戦して奪取は第32期の1回だけ。
羽生善治さんも4回のうち2回で、棋王を13期取った人でも挑戦者側にまわると勝率が落ちています。
永瀬拓矢さんは第43期と第47期、増田康宏さんは第50期と第51期に挑戦して、いずれも届きませんでした。
五番勝負のスコア
第2期からの50回を、決着したスコアで分けるとこうなります。
| スコア | 回数 |
| 3勝0敗 | 15回 |
| 3勝1敗 | 22回 |
| 3勝2敗 | 13回 |
いちばん多いのは3勝1敗の22回。
最終局までもつれたのは13回で、4回に1回くらいの割合です。
第13期と第49期は、途中に持将棋が1局ずつ挟まりました。
第49期は藤井聡太さんと伊藤匠さんの五番勝負で、持将棋のあとに藤井聡太さんが3連勝しています。
永世棋王の資格を持っているのは2人
棋王戦の永世称号が永世棋王で、条件は連続5期です。
通算での規定はなく、連続で5期取るしかありません。
この条件を満たしているのは、いまのところ2人だけです。
| 棋士 | 資格を得た期 | 備考 |
| 羽生善治 | 第16〜20期 | 史上初 |
| 渡辺明 | 第38〜42期 | 史上2人目(2017年3月) |
そして藤井聡太さんが第48期から4期連続。
第52期を防衛すると連続5期となり、史上3人目の永世棋王になります。
第52期の挑戦者決定トーナメントに注目が集まっているのは、この事情が大きいです。
棋王戦とは|読み方と棋戦の流れ
棋王戦は「きおうせん」。
正式名称は棋王戦コナミグループ杯といい、主催は日本将棋連盟と共同通信社です。
五番勝負の各局には、開催地の新聞社が主催として加わります。
第52期の第1局なら静岡新聞社、第51期でいえば第1局が愛媛新聞社、第2局が北國新聞社、第3局が新潟日報社、第4局が下野新聞社、第5局が新日本海新聞社でした。
全国各地をまわるのは、この仕組みがあるからです。
棋戦の流れは3段階になっています。
| 段階 | 内容 |
| 予選 | 8ブロックに分かれ、各ブロックの優勝者が挑戦者決定トーナメントへ |
| 挑戦者決定トーナメント | 予選通過8人+予選免除の24人=32人。ベスト4以上は2敗失格システム。敗者復活戦あり |
| 五番勝負 | 2月〜3月。3勝したほうが棋王 |
挑戦者決定トーナメントに敗者復活戦があるのが、棋王戦の大きな特徴です。
棋王戦の持ち時間
持ち時間は各4時間で、1日制です。
予選も挑戦者決定トーナメントも五番勝負も、すべて4時間で統一されています。
ただし休憩は段階によって違います。
五番勝負は9時開始で、昼食休憩は12時から13時まで。
夕食休憩はありません。
将棋会館で指される予選と挑戦者決定トーナメントは10時開始で、昼食休憩が12時から12時40分、夕食休憩が18時から18時40分です。
予選はチェスクロックを使う方式で行われます。
チェスクロック方式とストップウォッチ方式の違いは、こちらの記事にまとめてあります。

将棋の持ち時間とは|ルールや食事・トイレ、チェスクロック・ストップウォッチ方式の違い
4時間というのは、八大タイトル戦の中では短いほうです。
夕食休憩がないぶん、朝から始まってその日の夜には終わります。
二日制の名人戦や竜王戦とくらべると、ぐっとコンパクトな一日です。
棋王戦のおやつ
五番勝負では、午前と午後の2回おやつが出ます。
用意されるのは開催地の名物が中心です。
第51期第5局のあと、藤井聡太さんは記者会見でこう話していました。
「こちらの名物のものをいろいろとご用意いただいて、午前、午後ともにほんのりとしたやさしい甘さがあった」
全国をまわる棋戦なので、土地ごとのお菓子が並びます。
対局の中身とはまた別に、ここを目当てに中継をのぞく楽しみもありますね。
藤井聡太さんが実際に何を頼んだのかは、対局ごとにこちらでまとめています。

藤井聡太のおやつ一覧2026【対局ごと随時更新】|タイトル戦で注文したスイーツを全掲載しました!
ABEMAでの中継
ABEMAの将棋チャンネルは八大タイトル戦を扱っていて、棋王戦もその中に入っています。
棋王戦の対局時期は2月から3月と案内されています。
これまでも五番勝負は生中継されてきました。
第52期についても、五番勝負が近づけば放送予定が出てきます。
日本将棋連盟と共同通信社が運営する棋王戦の中継サイトもあります。
こちらは棋譜中継と中継ブログが中心で、対局場の様子や現地のレポートが読めるのが持ち味です。
前夜祭や大盤解説会、終局後の記者会見まで載るので、対局が終わったあとに読み返すのも楽しいですよ。
まとめ
棋王戦2027(第52期)の要点をまとめます。
- 五番勝負は2027年2月〜3月。第1局は2027年2月・静岡県焼津市
- 第2局以降の日程と会場は未発表
- 棋王は藤井聡太。第48期から4連覇中
- 第52期を防衛すると連続5期で、史上3人目の永世棋王
- 挑戦者決定トーナメントは32人。2026年9月7日時点で12人が残っている
- 増田康宏は9月3日に青嶋未来に敗れ、3期連続の挑戦は消えた
- ベスト4以上は2敗失格システム。敗者復活組は挑戦者決定戦で2連勝が必要
- 持ち時間は各4時間・1日制。予選はチェスクロック使用
歴代棋王を並べてみると、羽生善治さんの13期と渡辺明さんの10期で全体の半分近く。
長く持つ人が出やすい棋戦です。
藤井聡太さんがその列に加わるのかどうか。
第52期は、挑戦者が決まる前から見どころのあるシリーズです。
挑戦者決定トーナメントの勝ち上がり、五番勝負の日程と会場、各局の結果は、分かり次第この記事に追記していきます。

