日本三大盆踊りとは、西馬音内の盆踊り・郡上おどり・阿波おどりの3つのことです。
いずれも400年以上の歴史を持つ伝統ある祭りで、夏を代表する日本文化のひとつ。
この記事では日本三大盆踊りそれぞれの開催場所・時期・見どころに加え、おわら風の盆・高円寺阿波踊りなど他の有名な盆踊り、英語での呼び方まで解説します。
日本三大盆踊りはどれか
日本三大盆踊りはこの3つです。
- 西馬音内(にしもない)の盆踊り(秋田県)
- 郡上(ぐじょう)おどり(岐阜県)
- 阿波おどり(徳島県)
「日本三大○○」というと1つが確定しないパターンも多いですが、日本三大盆踊りはこの3つでほぼ異論なしとされています。
2022年には西馬音内の盆踊りと郡上おどりがユネスコ無形文化遺産に登録されました。
西馬音内(にしもない)の盆踊り【秋田県】
「西馬音内」は「にしもない」と読みます。
秋田県南部に伝わる、日本三大盆踊りの中でも最も神秘的な雰囲気を持つ盆踊りです。
- 場所:秋田県雄勝郡羽後町西馬音内
- 会場:西馬音内本町通り
- 開催日:8月16日~18日
- 指定:重要無形民俗文化財(1981年)・ユネスコ無形文化遺産(2022年)
起源は1290年前後や1600年頃など諸説ありますが、400年以上の歴史を持つことは確かです。
踊りは主に「音頭」「がんけ」の2種類。
見る人を引きつけるのが独特の衣装と深編み笠で、顔を隠した幻想的なスタイルが特徴です。
亡くなった人の霊が踊るという伝説に由来するとも言われています。
なお秋田県には「毛馬内の盆踊り」も秋田県三大盆踊りのひとつとして有名で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
郡上おどり【岐阜県】
「郡上おどり」は「ぐじょうおどり」と読みます。
約30日間という長期間にわたって開催される、日本最長クラスの盆踊りです。
- 場所:岐阜県郡上市八幡町
- 会場:八幡町市街地
- 開催日:例年7月中旬~9月上旬(約30日間)
- 指定:重要無形民俗文化財(1996年)・ユネスコ無形文化遺産(2022年)
発祥は1600年頃とも1750年頃とも言われています。
1874年には明治政府から禁止令が出されたこともありましたが、1923年に保存会が発足し現在に至ります。
クライマックスは8月13日~16日の「徹夜おどり」。
この4日間は全国から数万人の踊り子が集まり、夜を徹して踊り続けます。
観光客も飛び入り参加OKで、踊りの輪に加われるのも郡上おどりの魅力です。
阿波おどり【徳島県】
日本三大盆踊りの中で最も知名度が高いのが阿波おどりです。
毎年100万人以上の観客が訪れる、日本最大規模の盆踊りです。
- 場所:徳島県徳島市
- 会場:徳島駅南側
- 開催日:毎年8月12日~15日
- 指定:なし(ユネスコ登録外)
起源には諸説ありますが、1580年前後にスタートしたという説が有力です。
「阿波おどり」という名称が定着したのは実は昭和以降で、それまでは「徳島盆踊り」と呼ばれていました。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損損」という有名なお囃子があり、踊り子も観客も一体となる雰囲気が魅力です。
英語では 「Awa Odori」 と表記されます。
高知のよさこい祭り・愛媛の新居浜太鼓祭りと並んで四国三大祭りのひとつでもあります。
盆踊りとは?英語では何という?
盆踊りはお盆の時期(主に8月)に、先祖の霊を迎え、共に踊るための日本の伝統的な行事です。
太鼓の音に合わせて輪になって踊るのが基本スタイルですが、地域によって音楽・踊り・衣装は大きく異なります。
英語では 「Bon Odori」または「Bon Dance」 と表現されます。
「Bon」はお盆、「Odori」は踊りの意味。
海外でも日本文化として認知されており、日系移民のコミュニティを中心に世界各地でBon Odoriイベントが開催されています。
おわら風の盆【富山県】
おわら風の盆は日本三大盆踊りには含まれませんが、特に美しい盆踊りのひとつとして全国的に知られています。
- 場所:富山県富山市八尾町(やつおまち)
- 開催日:毎年9月1日~3日
- 特徴:三味線・胡弓・唄で構成される「おわら節」に合わせて踊る
深い笠をかぶり、哀愁を帯びた「おわら節」の音色に合わせてゆったりと踊る姿は圧巻。
夜の町並みを幻想的に舞う姿から、「日本一美しい盆踊り」とも称されます。
毎年30万人以上が訪れる人気のお祭りです。
開催が9月上旬なので、夏休み明けの旅行候補にもぴったりです。
東京の有名な盆踊り
都内でも大規模な盆踊りが開催されています。
特に有名な2つをご紹介します。
高円寺阿波踊り
高円寺阿波踊りは、東京都杉並区の高円寺駅周辺で開催される大規模な盆踊りです。
- 場所:東京都杉並区高円寺
- 開催日:例年8月最終土・日曜日
- 規模:踊り手約1万人・観客約100万人
1957年に徳島の阿波おどりにヒントを得て始まり、今では東京最大の盆踊りイベントに成長しました。
本家の徳島とは別物ですが、都内の夏の風物詩として定着しています。
中野駅前大盆踊り大会
JR中野駅北口広場で開催される盆踊りです。
高円寺のすぐ隣の街でも毎年大規模な盆踊りが行われており、東京の夏を盛り上げています。
その他の有名な盆踊り
日本三大盆踊り以外にも、全国各地に個性豊かな盆踊りがあります。
- 北海盆踊り(北海道・さっぽろ夏まつり)
- 毛馬内の盆踊り(秋田県・秋田県三大盆踊り・重要無形民俗文化財)
- 和合の念仏踊り(長野県・重要無形民俗文化財)
- 新野の盆踊り(長野県・重要無形民俗文化財)
- 綾渡の夜念仏と盆踊り(愛知県・重要無形民俗文化財)
- 徳山の盆踊(静岡県・重要無形民俗文化財)
- 有東木の盆踊り(静岡県)
- 河内音頭(大阪府)
- 十津川の大踊り(奈良県)
- 白石踊(岡山県)
- 姫島盆踊り(大分県)
- 千人燈籠踊り(熊本県)
- 六本木ヒルズ盆踊り(東京都)
- 新島の大踊り(東京都)
地域によって音楽・振り付け・衣装がまったく異なるのが盆踊りの面白いところ。
楽器をふんだんに使う祭りもあれば、肉声だけで踊るものも。
観光客が飛び入り参加できる盆踊りも多いので、旅行の計画に合わせて訪ねてみてください。
まとめ
日本三大盆踊りについてまとめます。
- 西馬音内の盆踊り(秋田県・8月16〜18日):幻想的な深編み笠と衣装が特徴。ユネスコ無形文化遺産
- 郡上おどり(岐阜県・7月中旬〜9月上旬):約30日間の長丁場。8月の徹夜おどりが圧巻。ユネスコ無形文化遺産
- 阿波おどり(徳島県・8月12〜15日):観客100万人超の日本最大規模。英語表記はAwa Odori
三大盆踊り以外ではおわら風の盆(富山・9月1〜3日)や高円寺阿波踊り(東京・8月末)も人気。
今年の夏、お気に入りの盆踊りを探してみてください。

