盆踊りというと、昔は夏の風物詩でしたよね。
そんな盆踊りで非常に有名な「日本三大盆踊り」。
分かりやすく解説していきます!
日本三大盆踊りはどれか
日本三大盆踊りはこの3つと言われています。
- 西馬音内(にしもない)の盆踊り(秋田県)
- 郡上(ぐじょう)おどり(岐阜県)
- 阿波おどり(徳島県)
この3つの盆踊りでほぼ異論はないようです。
「日本三大○○」というと、2つは確定するけど、残りの1つはどれにするか紛糾している、というパターンのものも多いです。
ですが、日本三大盆踊りはこの3つでほぼ確定しているようです。
では、それぞれの盆踊り(まつり)についてご紹介していきます。
西馬音内の盆踊り
まずは西馬音内の盆踊りです。
- 場所 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内
- 会場 西馬音内本町通り
- 開催日 8月16日~18日
- 指定 重要無形民俗文化財(1981年)ユネスコ無形文化遺産(2022年)
始まったのは1290年前後とか、1590年頃とか、1600年頃とか、諸説あるみたいですね。
一番新しい説でも400年以上の歴史がある、長く続けられている盆踊りです。
1970年代までは5日間の開催だったようです。
主に「音頭」「がんけ」の2種類の振り付けからなっています。
独特のきれいな衣装や笠にも注目が集まります。
郡上おどり
郡上おどりについてご紹介します。
- 場所 岐阜県郡上市八幡町
- 会場 八幡町市街地
- 開催日 例年7月中旬~9月上旬(約30日間)
- 指定 重要無形民俗文化財(1996年)ユネスコ無形文化遺産(2022年)
発祥は1600年頃とも、1750年頃とも言われています。正解は不明です。
1874年には明治政府から禁止令が出されてしまったこともありました。
しかし1923年に保存会が発足し、現在に至っています。
踊りのクライマックスは8月13日~16日の4日間です。
徹夜おどりと言われるこの4日間は、全国から数万人の踊り子たちがやってくると言われています。
阿波おどり
阿波おどりについてご紹介していきます!
- 場所 徳島県徳島市
- 会場 徳島駅南側
- 開催日 毎年8月12日~15日
- 指定 指定なし
こちらも起源には諸説あります。
徳島城築城記念の踊りが始まりだったとか、勝瑞城での風流おどりの開催が始まりだったとか。
他にもいくつか説はあるようですが、1580年前後にスタートしているという説が有力です。
意外だったのは今では一般的な「阿波おどり」の名称が昭和に入ってから定着したということ。
それまでは「徳島盆踊り」と呼ばれていたようです。
高知のよさこい祭りや愛媛の新居浜太鼓祭りと並んで、四国三大祭りの一つにも数えられます。
他の有名な盆踊り
日本の古くからの文化である盆踊り。
日本三大盆踊り以外にも、もちろん全国で大きな盆踊りが開催されています!
日本三大盆踊り以外の大きな盆踊り、有名な盆踊りをご紹介します。
- 北海盆踊り(北海道・さっぽろ夏まつり)
- 毛馬内の盆踊り(秋田県・秋田県三大盆踊り・国の重要無形民俗文化財)
- おわら風の盆(富山県)
- 和合の念仏踊り(長野県・国の重要無形民俗文化財)
- 新野の盆踊り(長野県・国の重要無形民俗文化財)
- 綾渡の夜念仏と盆踊り(愛知県・国の重要無形民俗文化財)
- 徳山の盆踊(静岡県・国の重要無形民俗文化財)
- 有東木の盆踊り(静岡県)
- 中野駅前大盆踊り大会(東京都)
- 六本木ヒルズ盆踊り(東京都)
- 高円寺阿波踊り(東京都)
- 新島の大踊り(東京都)
- 河内音頭(大阪府)
- 十津川の大踊り(奈良県)
- 白石踊(岡山県)
- 姫島盆踊り(大分県)
- 千人燈籠踊り(熊本県)
各地でいろんな盆踊りが開催されています。
その土地に合った踊りをするので、踊りの形式はさまざま。
音楽もいろいろです。楽器をふんだんに使うこともあれば、肉声だけのところもあります。
観光客が飛び入りできる盆踊りも。
まずは近くの盆踊りから行ってみるのも良いかもしれませんね。
古い文化を大事にしていきたい
古い文化も大事にしていきたいと感じます。
最近では技術革新や欧米からの文化がもてはやされます。
もちろん伝統芸能や古い文化も、メディアで特集されることがあります。
ですが、その数は圧倒的に少ない。そう感じます。
新しいものもいい。ですが、古いものにもしっかり注目していきたい。
そんなことを思っています。