名人戦は、毎日新聞社と朝日新聞社が共同で主催する将棋のタイトル戦です。
プロ棋士がA級からC級2組までのクラスに分かれて1年がかりで戦う「順位戦」があり、そのA級で1位になった棋士が名人に挑戦します。
いま進んでいるのは第85期。
2026年10月1日の時点で、A級順位戦は全9回戦のうち3回戦まで終わったところです!
名人戦2027(第85期)の日程と状況
第85期の名人は、藤井聡太さんです。
第84期の七番勝負で糸谷哲郎さんに4勝0敗で勝ち、防衛しています。
挑戦者を決めるA級順位戦は、2026年6月に始まりました。
10人の総当たりなので、1人9局ずつ指します。
A級順位戦の在籍棋士と星取り
第85期のA級は、この10人です。
順位は、前期の成績などで決まった今期の順位です。
| 順位 | 棋士 | 勝 | 敗 |
| 1 | 糸谷哲郎 | 0 | 3 |
| 2 | 永瀬拓矢 | 3 | 0 |
| 3 | 豊島将之 | 4 | 0 |
| 4 | 近藤誠也 | 2 | 1 |
| 5 | 増田康宏 | 3 | 0 |
| 6 | 佐々木勇気 | 1 | 2 |
| 7 | 千田翔太 | 0 | 3 |
| 8 | 佐藤天彦 | 1 | 2 |
| 9 | 広瀬章人 | 2 | 1 |
| 10 | 伊藤匠 | 0 | 3 |
※2026年10月14日時点
2026年10月1日の時点で3勝0敗なのは、永瀬拓矢さん・豊島将之さん・増田康宏さんの3人です。
まだ6局残っているので、ここからです。
A級順位戦の日程
左側が先手です。
| 回戦 | 対局日 | 先手-後手 |
| 4回戦 | 10月13日(火) | 増田康宏-豊島将之 |
| 4回戦 | 10月15日(木) | 佐々木勇気-近藤誠也 |
| 4回戦 | 10月16日(金) | 糸谷哲郎-千田翔太 |
| 4回戦 | 10月16日(金) | 永瀬拓矢-広瀬章人 |
| 4回戦 | 10月30日(金) | 佐藤天彦-伊藤匠 |
| 5回戦 | 11月16日(月) | 糸谷哲郎-永瀬拓矢 |
| 5回戦 | 11月17日(火) | 千田翔太-佐々木勇気 |
| 5回戦 | 11月18日(水) | 豊島将之-広瀬章人 |
| 5回戦 | 11月19日(木) | 伊藤匠-増田康宏 |
| 5回戦 | 11月20日(金) | 近藤誠也-佐藤天彦 |
| 6回戦 | 12月7日(月) | 広瀬章人-佐々木勇気 |
| 6回戦 | 12月8日(火) | 増田康宏-糸谷哲郎 |
| 6回戦 | 12月9日(水) | 伊藤匠-千田翔太 |
| 6回戦 | 12月10日(木) | 佐藤天彦-永瀬拓矢 |
| 6回戦 | 12月11日(金) | 豊島将之-近藤誠也 |
| 7回戦 | 2027年1月12日(火) | 糸谷哲郎-伊藤匠 |
| 7回戦 | 2027年1月12日(火) | 永瀬拓矢-増田康宏 |
| 7回戦 | 2027年1月13日(水) | 千田翔太-豊島将之 |
| 7回戦 | 2027年1月14日(木) | 近藤誠也-広瀬章人 |
| 7回戦 | 2027年1月15日(金) | 佐々木勇気-佐藤天彦 |
| 8回戦 | 2027年2月1日(月) | 永瀬拓矢-千田翔太 近藤誠也-増田康宏 佐々木勇気-糸谷哲郎 佐藤天彦-広瀬章人 伊藤匠-豊島将之 |
| 9回戦 | 2027年3月3日(水) | 糸谷哲郎-佐藤天彦 豊島将之-永瀬拓矢 増田康宏-佐々木勇気 千田翔太-近藤誠也 広瀬章人-伊藤匠 |
※2026年10月1日時点の日程。4回戦の佐藤天彦-伊藤匠は、10月14日から10月30日に変更されています
8回戦と最終9回戦は、5局が同じ日に一斉に指されます。
最終局は2027年3月3日(水)。
カレンダーに入れておきましょう!
最終局が終わって1位が1人なら、その棋士が挑戦者です。
1位が複数並んだときは、並んだ全員でプレーオフを行います。
七番勝負の日程と会場
第85期の七番勝負の日程・会場は、2026年10月1日の時点ではまだ発表されていません。
参考までに、直近3期の七番勝負は次の期間で行われました。
| 期 | 第1局 | 最終局 | 局数 |
| 第84期(2026年) | 4月8日(水)・9日(木) | 5月16日(土)・17日(日) | 4局 |
| 第83期(2025年) | 4月9日(水)・10日(木) | 5月29日(木)・30日(金) | 5局 |
| 第82期(2024年) | 4月10日(水)・11日(木) | 5月26日(日)・27日(月) | 5局 |
※最終局は、実際に勝負が決まった局の日付です
3期とも、4月の上旬に第1局が始まっています。
第84期は4連勝で決着したので、5月中旬で終わりました。
第7局まで組まれていた日程では、最終日は6月25日(木)でした。
第1局の会場は、この3期ともホテル椿山荘東京(東京都文京区)です。
第85期の日程と会場は、発表を待ちましょう。
歴代名人の一覧(第1期〜第84期)
名人戦は、第1期から数えて第84期まで終わっています。
この84期で名人になった棋士は、16人です。
表の「年」は、日本将棋連盟の歴代一覧に載っている年をそのまま使っています。
第1期は「1935~37」、第4期と第5期は年の記載がありません。
また、第35期が1976年、第36期が1978年となっていて、1977年の期はありません。
| 期 | 年 | 名人 | 成績 | 相手 |
| 84 | 2026 | 藤井聡太 | 4−0 | 糸谷哲郎 |
| 83 | 2025 | 藤井聡太 | 4−1 | 永瀬拓矢 |
| 82 | 2024 | 藤井聡太 | 4−1 | 豊島将之 |
| 81 | 2023 | 藤井聡太 | 4−1 | 渡辺明 |
| 80 | 2022 | 渡辺明 | 4−1 | 斎藤慎太郎 |
| 79 | 2021 | 渡辺明 | 4−1 | 斎藤慎太郎 |
| 78 | 2020 | 渡辺明 | 4−2 | 豊島将之 |
| 77 | 2019 | 豊島将之 | 4−0 | 佐藤天彦 |
| 76 | 2018 | 佐藤天彦 | 4−2 | 羽生善治 |
| 75 | 2017 | 佐藤天彦 | 4−2 | 稲葉陽 |
| 74 | 2016 | 佐藤天彦 | 4−1 | 羽生善治 |
| 73 | 2015 | 羽生善治 | 4−1 | 行方尚史 |
| 72 | 2014 | 羽生善治 | 4−0 | 森内俊之 |
| 71 | 2013 | 森内俊之 | 4−1 | 羽生善治 |
| 70 | 2012 | 森内俊之 | 4−2 | 羽生善治 |
| 69 | 2011 | 森内俊之 | 4−3 | 羽生善治 |
| 68 | 2010 | 羽生善治 | 4−0 | 三浦弘行 |
| 67 | 2009 | 羽生善治 | 4−3 | 郷田真隆 |
| 66 | 2008 | 羽生善治 | 4−2 | 森内俊之 |
| 65 | 2007 | 森内俊之 | 4−3 | 郷田真隆 |
| 64 | 2006 | 森内俊之 | 4−2 | 谷川浩司 |
| 63 | 2005 | 森内俊之 | 4−3 | 羽生善治 |
| 62 | 2004 | 森内俊之 | 4−2 | 羽生善治 |
| 61 | 2003 | 羽生善治 | 4−0 | 森内俊之 |
| 60 | 2002 | 森内俊之 | 4−0 | 丸山忠久 |
| 59 | 2001 | 丸山忠久 | 4−3 | 谷川浩司 |
| 58 | 2000 | 丸山忠久 | 4−3 | 佐藤康光 |
| 57 | 1999 | 佐藤康光 | 4−3 | 谷川浩司 |
| 56 | 1998 | 佐藤康光 | 4−3 | 谷川浩司 |
| 55 | 1997 | 谷川浩司 | 4−2 | 羽生善治 |
| 54 | 1996 | 羽生善治 | 4−1 | 森内俊之 |
| 53 | 1995 | 羽生善治 | 4−1 | 森下卓 |
| 52 | 1994 | 羽生善治 | 4−2 | 米長邦雄 |
| 51 | 1993 | 米長邦雄 | 4−0 | 中原誠 |
| 50 | 1992 | 中原誠 | 4−3 | 高橋道雄 |
| 49 | 1991 | 中原誠 | 4−1 | 米長邦雄 |
| 48 | 1990 | 中原誠 | 4−2 | 谷川浩司 |
| 47 | 1989 | 谷川浩司 | 4−0 | 米長邦雄 |
| 46 | 1988 | 谷川浩司 | 4−2 | 中原誠 |
| 45 | 1987 | 中原誠 | 4−2 | 米長邦雄 |
| 44 | 1986 | 中原誠 | 4−1 | 大山康晴 |
| 43 | 1985 | 中原誠 | 4−2 | 谷川浩司 |
| 42 | 1984 | 谷川浩司 | 4−1 | 森安秀光 |
| 41 | 1983 | 谷川浩司 | 4−2 | 加藤一二三 |
| 40 | 1982 | 加藤一二三 | 4(1持)3 | 中原誠 |
| 39 | 1981 | 中原誠 | 4−1 | 桐山清澄 |
| 38 | 1980 | 中原誠 | 4(1持)1 | 米長邦雄 |
| 37 | 1979 | 中原誠 | 4−2 | 米長邦雄 |
| 36 | 1978 | 中原誠 | 4−2 | 森雞二 |
| 35 | 1976 | 中原誠 | 4−3 | 米長邦雄 |
| 34 | 1975 | 中原誠 | 4(1持)3 | 大内延介 |
| 33 | 1974 | 中原誠 | 4−3 | 大山康晴 |
| 32 | 1973 | 中原誠 | 4−0 | 加藤一二三 |
| 31 | 1972 | 中原誠 | 4−3 | 大山康晴 |
| 30 | 1971 | 大山康晴 | 4−3 | 升田幸三 |
| 29 | 1970 | 大山康晴 | 4−1 | 灘蓮照 |
| 28 | 1969 | 大山康晴 | 4−3 | 有吉道夫 |
| 27 | 1968 | 大山康晴 | 4−0 | 升田幸三 |
| 26 | 1967 | 大山康晴 | 4−1 | 二上達也 |
| 25 | 1966 | 大山康晴 | 4−2 | 升田幸三 |
| 24 | 1965 | 大山康晴 | 4−1 | 山田道美 |
| 23 | 1964 | 大山康晴 | 4−2 | 二上達也 |
| 22 | 1963 | 大山康晴 | 4−1 | 升田幸三 |
| 21 | 1962 | 大山康晴 | 4−0 | 二上達也 |
| 20 | 1961 | 大山康晴 | 4−1 | 丸田祐三 |
| 19 | 1960 | 大山康晴 | 4−1 | 加藤一二三 |
| 18 | 1959 | 大山康晴 | 4−1 | 升田幸三 |
| 17 | 1958 | 升田幸三 | 4(1持)2 | 大山康晴 |
| 16 | 1957 | 升田幸三 | 4−2 | 大山康晴 |
| 15 | 1956 | 大山康晴 | 4−0 | 花村元司 |
| 14 | 1955 | 大山康晴 | 4−2 | 高島一岐代 |
| 13 | 1954 | 大山康晴 | 4−1 | 升田幸三 |
| 12 | 1953 | 大山康晴 | 4−1 | 升田幸三 |
| 11 | 1952 | 大山康晴 | 4−1 | 木村義雄 |
| 10 | 1951 | 木村義雄 | 4−2 | 升田幸三 |
| 9 | 1950 | 木村義雄 | 4−2 | 大山康晴 |
| 8 | 1949 | 木村義雄 | 3−2 | 塚田正夫 |
| 7 | 1948 | 塚田正夫 | 4−2 | 大山康晴 |
| 6 | 1947 | 塚田正夫 | 4(1持)2 | 木村義雄 |
| 5 | — | 木村義雄 | — | — |
| 4 | — | 木村義雄 | — | — |
| 3 | 1942 | 木村義雄 | 4−0 | 神田辰之助 |
| 2 | 1940 | 木村義雄 | 4−1 | 土居市太郎 |
| 1 | 1935~37 | 木村義雄 | — | (2位 花田長太郎) |
※日本将棋連盟「名人戦・順位戦」の歴代一覧より。第1期・第4期・第5期は、成績と相手の記載がない(第1期は2位の棋士の記載のみ)ため「—」としています。成績の「持」は持将棋(引き分け)の局数です。第8期は「3−2」と記載されています
ずらっと並べると、時代ごとの顔ぶれがよく分かります。
第11期から第30期までの20期のうち、18期は大山康晴さんです。
途中の第16期・第17期だけ、升田幸三さんが名人になっています。
その大山康晴さんから第31期に名人を奪ったのが中原誠さんで、第39期まで9期続けて名人でした。
第52期から第73期までの22期は、羽生善治さん・谷川浩司さん・佐藤康光さん・丸山忠久さん・森内俊之さんの5人で名人を回しています。
なかでも第69期から第72期までは、4期続けて森内俊之さんと羽生善治さんの顔合わせでした。
そして第81期からは、藤井聡太さんが4期続けて名人です。
名人の獲得期数
上の歴代一覧から数えた、名人の獲得期数です。
| 名人 | 獲得期数 | 獲得した期 |
| 大山康晴 | 18期 | 第11期〜第15期・第18期〜第30期 |
| 中原誠 | 15期 | 第31期〜第39期・第43期〜第45期・第48期〜第50期 |
| 羽生善治 | 9期 | 第52期〜第54期・第61期・第66期〜第68期・第72期・第73期 |
| 木村義雄 | 8期 | 第1期〜第5期・第8期〜第10期 |
| 森内俊之 | 8期 | 第60期・第62期〜第65期・第69期〜第71期 |
| 谷川浩司 | 5期 | 第41期・第42期・第46期・第47期・第55期 |
| 藤井聡太 | 4期 | 第81期〜第84期 |
| 佐藤天彦 | 3期 | 第74期〜第76期 |
| 渡辺明 | 3期 | 第78期〜第80期 |
| 塚田正夫 | 2期 | 第6期・第7期 |
| 升田幸三 | 2期 | 第16期・第17期 |
| 佐藤康光 | 2期 | 第56期・第57期 |
| 丸山忠久 | 2期 | 第58期・第59期 |
| 加藤一二三 | 1期 | 第40期 |
| 米長邦雄 | 1期 | 第51期 |
| 豊島将之 | 1期 | 第77期 |
大山康晴さんの18期は、やっぱり別格ですね。
第84期(2026年)七番勝負の結果
第84期の挑戦者は、糸谷哲郎さんでした。
A級順位戦で永瀬拓矢さんと7勝2敗で並び、2026年3月2日のプレーオフに141手で勝って、名人戦に初めて登場しています。
| 局 | 対局日 | 対局場 | 先手 | 勝者 | 手数 |
| 第1局 | 4月8日(水)・9日(木) | ホテル椿山荘東京(東京都文京区) | 糸谷哲郎 | 藤井聡太 | 136手 |
| 第2局 | 4月25日(土)・26日(日) | ホテル青森(青森県青森市) | 藤井聡太 | 藤井聡太 | 89手 |
| 第3局 | 5月7日(木)・8日(金) | 和倉温泉 日本の宿 のと楽(石川県七尾市) | 糸谷哲郎 | 藤井聡太 | 130手 |
| 第4局 | 5月16日(土)・17日(日) | 高槻城公園芸術文化劇場(大阪府高槻市) | 藤井聡太 | 藤井聡太 | 123手 |
藤井聡太さんの4連勝で、名人4連覇が決まりました。
先手・後手に関係なく、4局とも藤井聡太さんの勝ちです。
第2局の89手は、4局のなかでいちばん短い将棋でした。
いちばん長かったのは第1局の136手で、終局は2日目の21時5分です。
決着局の第4局は、2日目の19時46分に終局しました。
持ち時間は糸谷哲郎さんのほうが多く残っていて、藤井聡太さんは終盤の入り口で残り7分になるまで考えています。
名人戦の仕組み
ここからは、棋戦そのものの話です。
主催
名人戦・順位戦は、毎日新聞社と朝日新聞社の共同主催です。
特別協賛は大和証券グループ。
将棋のタイトル戦にはいくつも種類があります。
ほかのタイトル戦との序列や賞金の違いは、こちらの記事にまとめています。
↓ ↓ ↓

順位戦の仕組み
名人戦の予選にあたるのが、順位戦です。
フリークラスを除く棋士が、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスに分かれてリーグ戦を戦います。
A級は原則10人の総当たり戦。
いちばん成績のよかった棋士が、名人への挑戦権を手にします。
成績トップが複数いれば、人数に関係なく全員でプレーオフです。
3人以上並んだときは、順位が下の2人から対戦し、勝った棋士が順位の上の棋士と戦う「パラマス方式」で挑戦者を決めます。
A級の順位は、1位が前期の七番勝負で敗れた棋士。
2位から8位が前期のA級の成績順で、9位と10位がB級1組から上がってきた棋士です。
第85期で糸谷哲郎さんが1位なのは、このためですね。
クラスの入れ替えは、毎年あります。
第85期の各クラスのページに書かれている人数は、こうです。
| クラス | 昇級 | 降級・降級点 |
| A級 | 挑戦1名 | 降級2名 |
| B級1組 | 昇級2名 | 降級3名 |
| B級2組 | 昇級3名 | 降級点6名 |
| C級1組 | 昇級3名 | 降級点6名 |
| C級2組 | 昇級3名 | 降級点13名 |
B級2組から下は、成績が下位でもすぐには落ちず、まず「降級点」が付きます。
B級2組とC級1組は降級点2つで1つ下のクラスへ、C級2組は降級点3つでフリークラスへ降級です。
B級2組から下の昇級は成績上位3名ですが、B級2組とC級1組は全勝の棋士がいれば全員が昇級します。
C級2組は、全勝が4名以上いた場合に全員が昇級です。
A級の棋士にとっては、挑戦権と同じくらい、下位2名に入らないことも大事。
B級1組に落ちると、翌年は名人に挑戦するチャンスそのものがなくなってしまいます。
順位戦のクラスと段位の関係は、こちらの記事で解説しています。
↓ ↓ ↓

持ち時間
名人戦の持ち時間は、こうなっています。
| 対局 | 持ち時間 | 備考 |
| 七番勝負 | 各9時間 | 2日制 |
| A級順位戦 | 各6時間 | — |
| B級1組〜C級2組 | 各6時間 | チェスクロック使用。切れたら一手60秒未満 |
七番勝負の9時間は、8つのタイトル戦の番勝負のなかでいちばん長い持ち時間です。
2日間かけて1局を指すので、1日目の最後には「封じ手」があります。
七番勝負の先後は振り駒で決まります。
第84期は第1局で糸谷哲郎さんが先手になり、そこから1局ずつ交互に先手が入れ替わりました。
チェスクロック方式は、使った時間が1秒単位でそのまま消費時間になる方式です。
ストップウォッチ方式との違いは、こちらの記事で解説しています。
↓ ↓ ↓

永世名人の規定
日本将棋連盟の規定では、名人を通算5期獲得すると永世名人の資格を得ます。
連続でなくても、通算で5期あれば条件を満たします。
江戸時代から続く名人は、十三世の関根金次郎さんまでは一度なったら生涯名人という「終生名人制」でした。
十四世からが、今の通算5期で資格を得る形です。
連盟の一覧に載っている十四世以降の永世名人は、この6人です。
| 代 | 棋士 | 名人の期数 | 永世資格の獲得年 |
| 十四世 | 木村義雄 | 8期 | 1946年 |
| 十五世 | 大山康晴 | 18期 | 1956年 |
| 十六世 | 中原誠 | 15期 | 1976年 |
| 十七世 | 谷川浩司 | 5期 | 1997年 |
| 十八世 | 森内俊之 | 8期 | 2007年 |
| 十九世 | 羽生善治 | 9期 | 2008年 |
※日本将棋連盟「名人戦・順位戦」の歴代名人一覧より
連盟の一覧で、資格の獲得年とは別に襲位の年まで書かれているのは、木村義雄さん(1952年)・大山康晴さん(1976年)・中原誠さん(2007年)の3人です。
藤井聡太さんの名人獲得は、2026年10月1日の時点で通算4期(第81期〜第84期)です。
賞金
名人戦の賞金額は、公表されていません。
日本将棋連盟が賞金を公開している棋戦は、竜王戦・朝日杯将棋オープン戦・将棋日本シリーズ JTプロ公式戦・白玲戦・清麗戦・マイナビ女子オープン・リコー杯女流王座戦です。
名人戦はこのなかに入っておらず、連盟は「それ以外の棋戦は非公開」としています。
ほかのタイトル戦
ほかのタイトル戦の日程や状況は、こちらの記事でも追いかけています。
対局中によく出てくる言葉の意味は、こちらの用語集でどうぞ。
↓ ↓ ↓

A級順位戦の4回戦からあとの結果、挑戦者の決定、七番勝負の日程と各局の結果は、分かり次第この記事に追記していきます。

