折り紙付きの意味と語源
福岡のシメは100%こちらと決まっております?
魁龍博多本店さんで、全部のせラーメン✨
残念ながら森山店主不在でしたが、味は折り紙付き?
替え玉はマスト‼️今回は森山節が聞けんかったで、また行かな?#魁龍博多本店 pic.twitter.com/jcyb5qthDn
— クレけん (@quattroo26) 2019年11月13日
折り紙付き(おりがみつき)って普段の会話やテレビ、ショッピングのときにもよく見ます。
でも正確な意味はご存知ですか?あらためて聞かれると分からないこともありませんか?
私もそうだったので、しっかり調べてみました。ご紹介します!
折り紙付きの意味
その品物の品質や、その人の実力などが絶対に間違いないと保証できること。世間で評価されていること。
品質がとても良いとか、信頼できる人物だとかというときに使います。マイナス評価には使いません。
折り紙付きの由来
納豆発祥の伝説が秋田県の横手にあるって知ってる? 平安時代、後三年の役で出陣した源義家がわらでつつんだ煮豆を馬で運んでたんだって。そしたら馬の体温でわらのなかの煮豆があたためられて発酵しちゃったのが納豆のはじまり…って伝説があるんだよ pic.twitter.com/ypJ9na2o8W
— 矢留アキ@秋田応援キャラクター (@Aki_Yadome) 2019年11月13日
平安時代(794年~1185年)の末期ごろからなにかの品物を贈るときに、目録や公式文書を書いた紙を付けるようになりました。
その紙は二つ折りにして付けていたみたいなんですね。そこから「折り紙」と言われるようになりました。
目録には作者や最終場所などの詳細が書かれていたそうです。
江戸時代に入ると美術品や刀などに付けて、鑑定書としての役割を果たすようになります。
「この刀は○○が作った高品質のものですよ」という品質保証ですね。
そして、時代は流れて現代。美術品などの品物だけではなく、人に対しても使われるようになりました。
実力やスキルに対してよく使われますね。
折り紙付きの例文・使い方
折り紙付きの例文や使い方をご紹介します。
折り紙付きを使った例文
- このお菓子の味は折り紙付きです。
- あの人のパソコンスキルは折り紙付きです。
- この包丁の切れ味は折り紙付きです。
折り紙付きの使い方の注意点
折り紙付きの使い方で注意点があります。それは「マイナス評価には使わない」ということです。
プラス評価のときに使います。間違った例文をご紹介します。
- あの人が時間を守らないのは折り紙付きです。
- このテレビ番組がおもしろくないのは折り紙付きです。
- あのレストランがおいしくないのは折り紙付きです。
「折り紙付き」はプラス評価に対して使うようにしましょう。
折り紙付きとお墨付きの違い
特集展示「花押と印判」。“花押”とは、自署のかわりに書く記号で、印章としての役割があったもの。偽作を防ぐため、意匠を凝らした様々な”花押“が作られました!なんだか…可愛い!展示室で皆さまのお気に入りの #花押 を見つけてみてください☆ #古文書 #江戸時代 pic.twitter.com/vP1iRchtsx
— 國學院大學博物館 (@Kokugakuin_Muse) December 12, 2019
折り紙付きと似ている言葉に「お墨付き」(おすみつき)があります。意味は似ていますが、微妙に違います。
この違いを分かっているかどうかはけっこう大きなポイントですね。
お墨付きの意味
地位・権力・権威がある人・組織からもらった保証。また、それを書いたもののこと。
折り紙付きとの違い
折り紙付きとお墨付きの違いは、権力や権威の有無です。権力や権威がある組織・人物が保証すると、それは「お墨付き」。
特に権力や権威に関係なく、一般的に認められている場合に「折り紙付き」となります。権力の有無が大きな違いです。
お墨付きの由来
お墨付きの由来も折り紙付きと同じく、室町時代にあります。
将軍や大名から土地をもらったとき、その保証として花押が押された文書が発行されました。
その花押は墨で書かれてたんですね。なので、権力者・組織からの保証が「お墨付き」と言われるようになりました。
お墨付きの例文・使い方
- これは政府のお墨付きの品物です。
- 有名なシェフ、お墨付きのおせち料理です。
- 高名な書家のお墨付きのある筆とすずりです。
お墨付きもプラス評価に対して使います。マイナス評価には使わないのでご注意ください。
折り紙付きと太鼓判の違い
明治政府は新貨条例以前に江戸幕府の金貨の交換比率を公定していますが、金銀貨は発行時期によって品位が異なるため大変苦心しています。ややこしいことに藩札やら地方貨幣もあるので、例えば江戸時代製造の「甲州一分金(背重)」が金2両、「背定」は金1両3分2朱へと換算することとなっています。 pic.twitter.com/jaWiX95PPx
— 貨幣タイムズ (@4WgSgNcYFEBzhQI) 2019年10月18日
折り紙付きと太鼓判の違いをご紹介します。太鼓判も似たような意味で使われることが多いですよね。
太鼓判の意味
絶対確実であるという保証のこと。
太鼓判という言葉単体ではなく、「太鼓判を押す」という使い方がされます。
折り紙付きとの違い
折り紙付きとの違いはありません。確実であるという保証、地位や権力がかかわらないことなど、同じように使っていいでしょう。
太鼓判の由来
太鼓判の由来は戦国時代にさかのぼります。
戦国時代、有数の金の産地であった甲州で「一分金」という金貨が作られました。一分は一両の4分の1です。
その一分金に太鼓の皮どめのような装飾をして、品質保証の証としました。
この装飾が「太鼓判」。太鼓判のある金貨は品質保証されているということから、現在の使われ方となりました。
太鼓判の例文・使い方
- 私の健康状態は、医者も太鼓判を押すほどです。
- あの店の料理はテレビ番組で太鼓判が押されていました。
- 彼の実力は、太鼓判を押すほどではないです。
折り紙付きと違って、マイナス評価にも使うことができます。
折り紙付きの類義語
折り紙付きの類義語をご紹介します。けっこう類義語がありますから、迷ったときには類義語を使うのもいいですよ。
もし間違って「折り紙付き」を使ってしまったら、残念な雰囲気になることもありますから。
- 保証付き
- 太鼓判が押されている
- 文句なし
- 定評がある
このような言葉が類義語として挙げられます。意味をしっかり理解して、適切に使っていきましょう。
折り紙付きを使いこなして一歩先行く人物に♪
折り紙付きの意味やお墨付き・太鼓判との違い、例文や使い方は理解していただけたでしょうか?
ぜひ今日からどんどん使っていってくださいね!
使うに当たっては練習も必要ですよ。気軽な場面でどんどん練習していきましょう。
失敗することもありますから、いきなり重要な場面で使うのはやめましょう!
折り紙付きだけでなく、お墨付きや太鼓判も使ってみてくださいね。