手ぶらで生きる。の感想|ミニマリストしぶさんの本を購入し、読んでみました
手ぶらで生きる、という本を2018年5月に購入しました。片付け本とか、ミニマリスト本とか好きなんです。好きで買うこと自体がミニマリストとは離れている気がしないわけでもないですけど。。。(笑)
ということで、「手ぶらで生きる」を読み切ったので感想・レビューをお届けします!
手ぶらで生きる。は、しぶさんの生き方・考え方の宝庫
筆者のしぶさんはもともと富裕層だったようです。何でも買えるし、そのおかげで家の中はいつもものがたくさんあったみたいですね。
富裕層だったのに、あるとき富裕層から転落。その転落をきっかけに物を持たずに、物から自由になって生きようと、ミニマリストになった方です。
ミニマリストというと、とにかく「物を捨てる、物を持たない」という点ばかりが強調されます。ですが、世間のそんな常識を「間違っているよ」と諭してくれます。
- 自分が大切にしているものはなにか
- モノだけじゃなくていろんなものを選別していこう
- 不自由な生活を送っているわけじゃない
- お金をケチりまくっているわけじゃない
- 必要なものは持つ
というポイントでミニマリストという生き方、しぶさんの生き方が詰まった1冊となっています。
当然ミニマリストを名乗るわけですから、所有物は少ないです。だからこそさぞかし出費も少なくて、ケチケチな生活を送ってるんじゃないかな?と思ったら。
実はそうでもないんですね。
- 強くほしいと思ったものは買う
- 物を減らすための買い物はする
- サブスクリプションサービス(定額サービス)をがっつり活用する
と言ったような、やっぱりメディアで特集される「ミニマリスト」の認識とは違うな、ということがよく分かりました。
サブスクリプションサービスをよく使うというのはとても意外だったんですが、さらに興味深いポイントもありました。
それは「モノを買うときは、手放すときのことを考える」ということです。
例えば、iphoneやipadなどのアップル製品。これは日本で大人気です。なので中古でもかなり高額で買い取ってもらえます。
なので、スマホを買うときはiphone。新製品が出るときに新品を買って、古いものは売る。そうするとかなりスマホ購入費用をカバーできるんですね。
いや、賢いですね!
実はこの考え方は富裕層に通じるものがあります。
富裕層がなぜポルシェやフェラーリを買うかというと、中古車として販売したときに高値だからです。「俺は儲かっているから高級外車を買うんだぜ!」という人もいるとは思いますが。。。
実際はそれだけじゃなくて、リセール価格(引き取ってもらうときの金額)を考えて、資産として保有している人が多いんだとか。
モノの出口(手放すときのこと)を考えるのは、豊かに生きている人の考え方なんじゃないかな、と感じました。
手ぶらで生きる。に捨てるテクニックは書かれていない
手ぶらで生きる。という本はとても興味深く、一気に読み切ることができました。ただ、実は「モノを捨てるテクニック」については書かれていません!
あくまで生き方を書いた本です。
なので、捨て方を期待して買ってはいけません!もし捨て方を学ぶなら、手ぶらで生きる。ではなく、こちらの2冊をおすすめします。
- 捨てる! 快適生活
- 人生がときめく片づけの魔法
この2冊は私もときどき読み返していますが、捨てるテクニックがばっちり書かれています。
「人生がときめく片づけの魔法」の著者のこんまりさんは、この本をきっかけにワールドワイドに活躍し始めましたね。今ではアメリカで活動しているとか。有名すぎる本です。
もし、どちらかの本を持っているなら、捨てるテクニックは十分に書かれています。なので、読み直してみることをおすすめします。
「手ぶらで生きる。」はあくまで「ミニマリストとしての生き方」を書いた本なので、ご注意ください。
手ぶらで生きる。を読んで再確認したこと
手ぶらで生きる。を読んで私が再確認したことがあります。主な2点をご紹介します。
まず1つ目は「目に入る情報が多いと、判断力などが鈍る」ということです。
仕事をしていても、きれいになっている机の上と、いろんなものが散乱している机の上。集中力がぜんぜん違うんですよね。集中力が違うということは、仕事のデキも終わる時間もぜんぜん違うんです。
目から入る情報は、特に何も考えようとしていなくても自然にいろいろと考えているんじゃないかと思います。
無意識に「次はあれをしないと」「これが終わっていない」「この資料が完成したら、何をしよう」とか考えるのは、もしかすると目に入る情報が原因なのかも。
こういう判断や無意識の思考が判断疲れ、思考疲れを引き起こします。そう考えると、やっぱり物を最小限にしておくのは大事です。
2つ目は「大好きなモノだけに囲まれて生きるのは大事」ということです。
気に入らないけど使っているものとか、なぜかそこにあるものとか。そういうものは極力減らしていきたい。その結果として、お気に入りのグッズがたくさん残るのはありだと思うんです。
気合いを入れて作ったプラモデルとか、趣味で集めたアイドルのグッズとか。お気に入りならアリだと思います!
例えば、毎日「この服、しっくりこないなぁ」と思って生きるのか、それとも「今日もこの服はお気に入りだ!」と思って生きるのか。
これだけで人生の楽しさや充実度合いが大きく違ってくるのは間違いないです。
改めて確認させてもらいましたね。
手ぶらで生きる。はミニマリストに興味がある人の第一歩におすすめ
手ぶらで生きる。はミニマリストとか、モノを持たない生活・人生ってどういうものだろう?と興味を持った人が読むのに最適な1冊です。
読んでいるうちに「これは無理!」と思うこともあるかもしれません。でもミニマリストとか少しでもモノがすくない生活に憧れるなら、一歩ずつでも進んでいけばいいと思います。
はっきり言ってしぶさんはミニマリストの中でもトップクラスの上級者でしょう。いきなり真似するのは難しいところがあるのは当然です。
それでも興味を持ったならチャレンジする。それがかっこいいと思います!