酒税法改正が2020年に!第三のビール増税や、ビール、ワイン、日本酒、焼酎などの値段は?
酒税法改正は2020年に!概要や改正日をご紹介。
2020年に酒税法が改正されます。酒税法改正と聞くと、どうしてもまたお酒の値段が上がるのではないか、と心配になってしまいます。
ただ、今回の酒税法改正では一概に値上がりするというわけではありません。
2020年の酒税法改正の概要をご紹介します。
- ビール・発泡酒 減税
- 新ジャンル(第3のビール) 増税
- 日本酒 減税
- ワイン 増税
- リキュールなどの混成酒類 減税
意外と減税される種類もあって驚いています。私としてはビールの税率が下がることがとてもうれしく感じます♪
酒税法改正はいつから?
酒税法改正は2020年10月1日(木)からです。酒税法改正前後で店頭での販売価格も、おそらく変更になるでしょうね。
もし第3のビールなど、増税されるお酒を安く購入しておきたいということであれば、2020年9月までに購入しておくことをおすすめします。
ただし買いだめしすぎると、賞味期限が切れてかなりおいしくなくなってしまうので注意しておきましょう!
逆にビールなどの減税されるお酒を購入するのであれば、9月に買うよりも10月になってから購入した方が安く買える可能性が高いです。
1~2本買うだけであればそう大きくは違わないですが、箱買いなどまとめ買いする場合はかなり差が大きくなる可能性があります。
購入時期にはご注意ください。
酒税法は2026年まで段階的に改正!税率はどうなる?
酒税は、2026年10月までに段階的に改正されることが決まっています。2019年から2026年までの酒税についてまとめてみました。
ぜひこちらの表を見てみてください。
~2018年3月 | ~2020年9月 | ~2023年9月 | ~2026年9月 | |
ビール | 77円 | 70円 | 64円 | 55円 |
発泡酒(麦芽比率25~50%) | 63円 | 59円 | 55円 | 55円 |
発泡酒(麦芽比率25%未満) | 47円 | 47円 | 47円 | 55円 |
新ジャンル(第3のビール) | 28円 | 38円 | 47円 | 55円 |
日本酒 | 42円 | 39円 | 35円 | 35円 |
ワイン | 28円 | 32円 | 35円 | 35円 |
焼酎(21度未満) | 77円 | 77円 | 77円 | 77円 |
ウイスキー・ブランデーなど(38度未満) | 130円 | 130円 | 130円 | 130円 |
リキュールなど(21度未満) | 77円 | 70円 | 70円 | 70円 |
※350cc換算 ※概算による税金
これを見てみるとビールの減税がとても目立ちます。逆に新ジャンル(第3のビール)は大幅な増税となっています。
私は発泡酒や第3のビールよりも、元々のビールの方が好きなので、この税制改正はとてもうれしいですね!
また、日本酒とワインが同じ税額となります。日本酒が減税され、ワインが増税される形です。
その他は大きく変わりません。
かなり出荷量が多いビールや発泡酒、ワインの改正です。今後、スーパーや酒屋さんでの品ぞろえが大きく変わってくるかもしれません。
減税で価格が安くなり、売り場に並ぶ日本酒の種類が増えると、各地の酒蔵も元気になって経済的にも地方創生にも貢献する可能性はありますね。
2018年の酒税法改正でビールの範囲が広がった!
2018年にも酒税法改正がありました。このときに「ビール」の定義が変更になりました。
2018年4月の酒税法改正前までは、「麦芽比率が全体の3分の2以上のものがビール」と決められていました。
麦芽比率が3分の2未満の場合は発泡酒という扱いでした。
これが2018年の酒税法改正で「麦芽比率が50%以上であればビール」として認められるようになりました。
またビールの定義には麦芽比率だけではなく、その他の原料も厳密に決められています。
しかし、2018年4月までは麦芽以外の原料で認められていなかった原料も、追加で認められています。
例えば、果実・ハーブ類・野菜・お茶・香辛料・かつお節などがです。
2018年4月の改正まで、麦芽比率は条件を満たしていてもこれらの原料が少しでも入ると発泡酒扱いでした。
どうしてもビールと発泡酒では響きが違います。ビールは高級、発泡酒は安いというイメージがありました。
例えば地方の酒蔵で地ビール(クラフトビール)を作っていても、発泡酒扱いだったものが多くあると思われます。
これらはビールを名乗ることができるようになるため、イメージアップにつながったと考えられます。
多くの地ビール(クラフトビール)メーカーにとっていい動きとなったようです。
お酒は危険な成分とも言われます。適度に飲んで、お酒を守る!
私としてはとてもうれしいビールの減税です。が、お酒については批判も多いです。
最近ではアルコールはとても危険な成分という研究結果もあるほどです。
確かに飲酒運転などで大事故起こしたり、飲み過ぎた結果トラブルを起こしてしまったり。そういう例はとどまることがありません。
あまりこういう例が続いてしまうと、お酒に関しては増税なども検討される可能性がとても大きくなります。
体を守るためにも、お酒を守るためにも適量を心がけたいと思います!