土用の丑の日とは|意味や由来、時期はいつ?うなぎ以外の献立や食べ物もご紹介!
夏になると訪れるのが「土用の丑の日」。スーパーマーケットや魚屋さんが1年で一番うなぎをPRする一日です。でも、土用の丑の日がどんなものか、どうしてうなぎを食べるのか、というのはけっこうあやふやでは?
そんな土用の丑の日について分かりやすく解説していきます!
土用の丑の日とは?意味や由来、時期は?
土用の丑の日とは、「土用期間中の、丑の日」ということなんです。
これは古代中国の「五行思想」がもととなっています。五行思想では、すべてのものが5種類の元素でできていると考えます。その5種類とは、木・火・土・金・水です。
そして、四季にも五行思想を当てはめていきました。
- 春・・・木
- 夏・・・火
- 秋・・・金
- 冬・・・水
そして、季節の変わり目に当たる18~19日間を「土」と決めました。それぞれの季節の始まりとされる、立春・立夏・立秋・立冬の前の18~19日間が「土用期間」です。
次に「丑の日」です。こちらは干支で日にちを数えていたことに由来します。易学(うらない)が元になっています。そして、土用期間の丑の日が「土用の丑の日」と言われるようになりました。
実は土用の丑の日は1年に最低でも4日はあるんですよね。立春前の土用の丑の日、立夏前の土用の丑の日、立秋前の土用の丑の日、立冬前の土用の丑の日。
また、土用期間が18~19日で、日にちは干支(12種類)なので、同じ土用期間に2回の丑の日があることも珍しくありません。
土用の丑の日に食べるうなぎ以外のメニューや食べ物
土用の丑の日というと、とにかく「うなぎ」!!という勢いですね。一年に一度、おおっぴらにうなぎを食べられる1日(笑)
では、他に土用の丑の日にちなんだ食べ物はないのか、調査してみました。すると、丑にちなんで「う」の付く食べ物を食べよう、という風習もあるようですよ。
- 梅干し
- 瓜類(すいか・きゅうり・冬瓜・ゴーヤ・かぼちゃ)
- うどん
- 牛肉
- 馬肉
梅干しはクエン酸やリンゴ酸、コハク酸が豊富で疲労回復・夏バテ防止・脂肪燃焼効果・消化吸収を助けるなどの多くの効果があります。暑い時期にはぴったりです!
瓜類は水分が多くて体を冷やしてくれる効果があります。暑い時期には冷やしたスイカやきゅうりがきりっと爽やかでおいしいですよね。ゴーヤや冬瓜、かぼちゃは栄養豊富で、夏を乗り切るのに適しています。
うどんは食欲がなくてもすーっと食べることができます。夏のお供にしている人も多いハズ!
牛肉や馬肉はタンパク質補給に適しています。タンパク質は元気のもととも言われています。夏でも積極的に食べていきたいですね。
これらの食材は土用の丑の日に食べる、とは言われますが、暑い夏を乗り切るのにとても大事な食べ物ばかりです。土用の丑の日に限らず、初夏からどんどん食べるといいですよ。
私にとっては特に梅干しの存在は大きいです。ちょっと疲れたときや、胃腸の調子が悪いときはしっかり食べるようにしています。効果バツグンですよ!
土用の丑の日はどうしてなぜうなぎを食べるのか
いろいろな食材があるけど、土用の丑の日といえばやっぱり「うなぎ」!でもどうしてうなぎなのでしょうか。その理由は2つあります。
うなぎが栄養満点だから
夏の暑い時期、暑さに負けないようにウナギのような滋養強壮にいいものを食べよう、という習慣です。
今では高級魚のうなぎも、昔は東京湾でたくさん捕れたとのこと。たくさん採れるし、元気も出るということで、庶民にも爆発的に広まったという説があります。
うなぎ屋と平賀源内の戦略説
こちらの方が有名な説かもしれません。うなぎの旬は秋から冬。秋から冬にかけて脂が乗っておいしくなると言われています。逆に夏は脂が一番乗っていない時期。
そんな時期に、うなぎ屋が売上を上げたいと平賀源内に相談したとか。そして、平賀源内が土用の丑の日を引っ掛けて売ればいいと提案したという説ですね。
平賀源内ではなく、お殿様が提案したという説もあります。
大きな説はこの2つですが、どちらも決め手はない状況です。今後も解明は難しいでしょうね。
土用の丑の日2020年はいつ?2019年はいつ?
土用の丑の日、2020年はこんな日程です。
2020年7月21日(火)、8月2日(日)
2回も丑の日がある年です。2年に1回くらいは2日あるので、珍しくもないですが(笑)
ちなみに2019年は7月27日の1回だけでした。せっかくなので夏を乗り切れる食材をしっかり食べて、暑い夏に負けない体作りをしたいですね。